SDGs目標10「人や国の不平等をなくそう」は、防災の現場で最も強く突きつけられる課題です。災害は平等に起きません。同じ地域でも、被害と回復のスピードには大きな差が生まれます。
■① 災害は弱い立場を直撃する
高齢者、障がい者、外国人、低所得世帯は、
・情報取得が遅れる
・避難手段が限られる
・備蓄が少ない
といった不利を抱えやすく、被害が集中します。
■② 「逃げられる人」と「逃げられない人」
車を持つ人、在宅勤務できる人は早く動けます。
一方で、公共交通に頼る人や仕事を休めない人は判断が遅れがちになります。
■③ 情報格差が命を分ける
災害情報はスマホ前提で発信されがちです。
しかし、
・スマホを持たない
・日本語が苦手
・デジタル操作が不安
こうした人ほど取り残されます。
■④ 現場で見た誤解されがちポイント
「同じ地域だから同じ支援が届く」という考えです。
実際は、声を上げられる人ほど支援につながりやすい傾向があります。
■⑤ 支援制度は“申請主義”
支援金や制度の多くは、
「知って、申請した人」から届きます。
情報弱者ほど制度から漏れやすい構造があります。
■⑥ 行政側が言いにくい本音
全世帯を一軒一軒把握することは不可能です。
だからこそ、地域のつながりが不可欠になります。
■⑦ 不平等を減らす地域防災
・多言語掲示
・やさしい日本語
・回覧板や声かけ
デジタルとアナログの併用が重要です。
■⑧ 防災は「社会の縮図」
災害時に見える格差は、平時の格差そのもの。
防災は社会課題を映す鏡です。
■まとめ|防災は不平等を減らすチャンス
SDGs目標10は、災害でこそ重要になります。
結論:
防災は「弱い立場から設計する」ことで社会を強くする
防災士として、支援が届かなかった家庭を何度も見てきました。誰かの不利を前提に考える防災こそ、命を守る本質です。

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