SDGs目標15「陸の豊かさを守ろう」は、
自然を守ることが人の安全につながるという視点を含んでいます。
防災の現場では、この関係が年々はっきりしてきました。
■① 手入れされない山は危険になる
放置された里山では、
倒木・土砂流出・獣害が一気に進みます。
自然は「放っておけば回復する」と思われがちですが、
人の暮らしと隣接する山は別です。
■② 豪雨災害と山の荒廃は直結する
間伐されていない森林は、
雨水を地中に留める力が弱くなります。
結果として、
・表層崩壊
・土石流
・濁流
が起きやすくなります。
■③ 実際に多かった失敗
「森林は自然のダムだから安心」
この認識のまま対策が後回しになり、
豪雨で一気に被害が拡大した地域がありました。
■④ 現場で見た誤解されがちポイント
木が多い=安全、ではありません。
重要なのは
・根の張り
・土壌の状態
・水の逃げ道
です。
■⑤ 行政側が言いにくい本音
里山整備はお金になりません。
人手も足りず、優先順位が下がりやすい。
しかし、防災上は本当は最優先事項です。
■⑥ 獣害と災害は同時に起きる
山が荒れると、
熊・イノシシ・鹿が人里へ降りてきます。
災害後は特に顕著で、
復旧作業の妨げにもなります。
■⑦ 地域の手入れが最大の防災
草刈り、間伐、道の確保。
小さな手入れの積み重ねが、
大災害を防ぎます。
■⑧ SDGs15は「減災目標」でもある
自然保全は環境活動ではなく、
命を守るインフラ整備です。
■まとめ|山を守ることは人を守ること
山は静かに危険度を高めます。
気づいたときには遅いこともあります。
結論:
里山管理は最も地味で、最も効果の高い防災対策
防災士として、
災害後に「もっと早く手を入れていれば」と
悔やまれる現場を何度も見てきました。
守るべきは、まず足元の自然です。

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