【防災士が解説】防災×SDGs目標15|熊被害が増える本当の理由|里山崩壊と人災の視点から考える

「熊が増えたから被害が出ている」
そう思われがちですが、現場では少し違う構図が見えています。
熊問題は、防災・環境・人の暮らしが複雑に絡んだ結果です。


■① 熊が増えたのではなく「降りてきただけ」

統計上、熊の個体数が急増しているわけではありません。
生息域が人里側へ押し出されているのが実態です。


■② 放置林・荒廃農地が危険を生む

使われなくなった山林や畑は、
熊にとって「安全な通り道」になります。
人が管理しない場所ほどリスクが高まります。


■③ 実際に多かった失敗

被害後に一斉草刈りをしても、
すでに熊が行動圏として認識した場所は
簡単には戻りません。
「事後対応だけ」では遅いのが現実です。


■④ 現場で見た誤解されがちポイント

熊鈴を付ければ安全と思い込むケース。
実際は、
・風
・地形
・時間帯
で音は届かないことが多く、
過信は危険です。


■⑤ 行政側が言いにくい本音

駆除だけでは根本解決になりません。
しかし「山の管理を戻す」には
人手・予算・合意形成が圧倒的に不足しています。


■⑥ 災害と同時に起きる二次リスク

豪雨や地震で人の動きが止まると、
熊の行動範囲は一気に広がります。
これは災害後によく起きる現象です。


■⑦ SDGs15は防災インフラでもある

森林整備は
・土砂災害防止
・獣害防止
・水源保全
すべてに直結しています。


■⑧ 個人ができる現実的対策

・家の周囲に隠れ場所を作らない
・生ゴミを屋外に出さない
・異変情報を地域で共有する
これだけでも被害は減らせます。


■まとめ|熊問題は人の暮らしの映し鏡

熊は敵ではありません。
環境の変化を最初に知らせる存在です。

結論:
熊対策は自然管理であり、防災そのもの

防災士として、
「熊が出た地域=災害リスクが高い地域」
という共通点を何度も見てきました。
自然との距離を正しく保つことが、最大の防災です。

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