【防災士が解説】防災×SDGs目標16|「正しい人」ほど衝突しやすい避難所という現実

避難所では、
声を荒げる人よりも、
「正しいことを言っている人」
トラブルの中心になることがあります。
これはSDGs目標16が掲げる
「平和で包摂的な社会」の難しさそのものです。


■① 避難所は“正しさ”がぶつかる場所

節電、静粛、分別、順番。
どれも正しい行動です。
しかし複数の正義が同時に存在すると、
衝突は避けられません。


■② 「守っている側」が疲弊する構造

ルールを守る人ほど、
守らない人にストレスを感じます。
結果として、
善意の人から避難所を離れていく現象が起きます。


■③ 注意が対立を生む瞬間

「それはダメですよ」
この一言が、
相手の尊厳を傷つけてしまうことがあります。
正論でも、言い方次第で火種になります。


■④ 行政は“叱れない”立場にある

避難所運営では、
強制力を持ちすぎると不満が爆発します。
実際、行政は「注意したくても出来ない」場面が多いのが本音です。


■⑤ 中立役の存在が秩序を支える

自治会経験者や地域リーダーが
緩衝材となる避難所は安定しやすい。
これは制度ではなく、人の力です。


■⑥ ルールより「空気」を整える

張り紙を増やすより、
声かけや共感の方が
秩序維持に効果的な場合があります。


■⑦ 小さな不公平が大きな不信を生む

毛布の数、充電の順番、
些細な差が「不公平感」を生みます。
透明性が信頼を守ります。


■⑧ 平時の人間関係が最大の防災

顔見知りが多い避難所ほど、
注意が「攻撃」になりにくい。
これが地域防災力の正体です。


■まとめ|正義だけでは平和は守れない

避難所に必要なのは、
正しさよりも「関係性」です。

結論:
平和はルールではなく、配慮で維持される

SDGs目標16は、
避難所という極限環境で
最も難しく、最も重要な目標です。

コメント

タイトルとURLをコピーしました