【防災士が解説】地震が起きた直後に“最初の60秒でやるべきこと”|命を守る初動対応ガイド

突然の地震。
その直後の“たった1分の行動”が、生存率を大きく左右します。

地震で命が守れない原因の多くは、
地震そのものではなく“直後の行動ミス” です。

ここでは、元消防職員・防災士として
「地震後60秒の命を守る最重要行動」をまとめます。


■ まず結論:地震直後はこの5つだけやればいい

① 頭を守る
② 飛んでくる物から距離を取る
③ 火の消火
④ 足元の安全
⑤ 出口を確保(ドアを開ける)

この5つだけで、死傷原因の8割は回避できます。


■ ① 揺れが止まったら“まず頭を守る”

落下物による死亡が最も多いのが地震。

● バッグ
● 枕
● 座布団
● 手で覆う
何でもいいので“頭優先”。

特に本・ガラス・照明器具は落下すると凶器になります。


■ ② 周囲の危険物から1歩だけ距離を取る

部屋の中で最も危険なのは「家具の転倒・移動」。

● 冷蔵庫
● 食器棚
● 本棚
● テレビ

倒れそうな家具から“1歩だけ離れる”だけで生存率は跳ね上がります。


■ ③ 火を使っていたら必ず消す(重要)

ガスコンロ・ストーブを使っていた場合は
揺れが止まり次第、必ず消火。

地震の二次災害は“火災”が圧倒的に多い。


■ ④ 足元のガラス・割れ物を確認する

地震後のケガの多くは「割れたガラス」です。

● スリッパ
● 靴
● 厚手の靴下

まず“足元の安全”を最優先に。


■ ⑤ ドアを開けて“出口を確保”

大きな揺れの後、建物が歪むと
ドアが開かなくなる ことがあります。

● 玄関
● ベランダ
● 勝手口

最低1か所は避難ルートを確保。


■ 家の中にいる時の行動(シーン別)

● キッチン

危険度最大。
鍋・包丁・ガラス戸が凶器になるため、
姿勢を低く+頭保護+その場から離脱。


● 風呂

そのまま浴槽にうずくまるのが最強。
移動しないこと。


● 寝室

布団で頭を覆い、
倒れそうな家具から離れる。


● 職場・学校

机の下は安全ではありません。
机の脚を“しっかり握る” ことで安定します。


■ 外にいる時の行動

● 建物から離れる
● 自動販売機・看板から離れる
● 車は急ブレーキ禁止(徐行で停車)
● 道路の亀裂・陥没に注意
● 海の近くは“すぐ高台へ”

外は「落下物」「倒壊物」が最大の脅威。


■ 地震後10分以内にすべきこと

● 家族の無事を確認
● 火気の再チェック
● ガスの元栓確認
● 携帯ライトの準備
● 水の確保
● 靴を履く(超重要)

余震で再び家具が倒れることがあるため、
必ず靴を履いて行動すること。


■ まとめ(命を守る行動は超シンプル)

● 頭を守る
● 家具から離れる
● 火を消す
● 足元安全
● 出口確保

この“5つの初動”を覚えているだけで、
地震で命を落とすリスクは大幅に減らせます。

いざという時に体が動くよう、
家族で共有・練習しておくことが最強の防災です。


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