【防災士が解説】豪雨・土砂災害が発生する前に“絶対やるべき5つ”|命を守る事前行動ガイド

毎年のように発生する豪雨災害。
死者・行方不明の多くは
「雨が強くなってから行動した人」 です。

土砂災害・浸水・河川氾濫は、
“予兆の段階で動く人ほど助かる”という共通点があります。

ここでは、防災士として
豪雨災害前に必ず実行すべき事前行動をまとめます。


■ 結論:豪雨前にやるべき5つ

① ハザードマップで自宅の危険性を確認
② 避難場所と“避難のタイミング”を決める
③ 家の浸水対策(止水板・土のう代用品)
④ 停電・断水に備えた“48時間の備蓄”
⑤ 情報源(アプリ・テレビ・ラジオ)を固定化

これだけで、生存率は圧倒的に上がります。


■ ① 自宅の危険度を5分でチェック(重要)

ハザードマップで確認すべきは以下の3点:

● 浸水深(何cm~何m?)
● 土砂災害警戒区域か
● 河川からの距離

特に「土砂災害警戒区域」は、
家にいても命が守れない場所 です。


■ ② 避難のタイミングは“警戒レベル3で行動開始”

● 警戒レベル3(高齢者等避難) → 準備&高齢者は避難
● 警戒レベル4(避難指示) → 全員避難
● 警戒レベル5(緊急安全確保) → もう外に出てはいけない

警戒レベル5で逃げようとするのは“最も危険”。


■ ③ 家の浸水対策(10分でできる)

● ビニール袋+水+段ボール → 簡易土のう
● 洗濯機・冷蔵庫のブレーカーを落とす
● 家具の下にタオルで浸水遅延
● 玄関の隙間を“ガムテープ+タオル”で塞ぐ

完璧に防げなくても、
時間を稼ぐだけで被害が大幅に減る。


■ ④ 停電・断水に備えた48時間備蓄(最低ライン)

● 水:1人3〜4L/日
● レトルト食品・パン・缶詰
● モバイルバッテリー
● トイレ用凝固剤
● ウェットティッシュ
● ランタン(電池式)
● カセットコンロ

豪雨時は“在宅避難が最も現実的”。
だからこそ備蓄が命を守ります。


■ ⑤ 情報源を固定する(迷わないために重要)

● NHK防災
● キキクル(危険度分布)
● 雨雲レーダー
● 河川カメラ
● 自治体の防災メール
● まもるくん(自治体アプリ)

情報が多いほど、人は“逆に動けなく”なります。
使うアプリを限定しておくことが重要。


■ 豪雨時にやってはいけないNG行動

● 「様子を見に行く」
● 川を見に行く(最悪の死亡行動)
● 橋の上で写真撮影
● 夜に避難開始(視界ゼロ)
● 車で無理に進む
● 水が流れる道路を歩く

水深30cmで車は流されます。
大人でも腰下の水深で歩行不能になります。


■ 子ども・高齢者は早期避難が“絶対”

● 歩くスピードが遅い
● 夜の避難が危険
● 家族が一度に動けない
● 気象悪化で余計に時間がかかる

特に子どもは“川の音が大きくなるだけで命の危険”。


■ まとめ(命を守る行動は事前準備に尽きる)

豪雨災害は、
事前行動した人が助かり、様子見した人が危険にさらされる
という特徴があります。

● ハザードマップ
● 避難判断
● 浸水対策
● 48時間備蓄
● 情報源の固定

この5つさえやっておけば、
豪雨時の家族の安全は確実に高まります。

災害は「雨が強くなる前に」備えるのが唯一の正解です。


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