【防災士が解説】自律型避難×部活動の具体的役割|若い力を「即戦力」に変える設計図

自律型避難で若い力が必要なのは分かっていても、「具体的に何をしてもらうのか」が曖昧だと、現場では活かしきれません。防災の現場を見てきた立場として重要だと感じるのは、部活動の特性に合わせて役割を設計しておくことです。これにより、若い力は迷わず動ける即戦力になります。


■① 環境整備班|体力を活かす役割

ダンボールベッドの作成、テント設営、資材運搬は、避難初期に最も必要な作業です。運動部の体力は、避難所の立ち上げスピードを一気に高めます。


■② 動線・整理班|秩序をつくる力

部活動で身についた整列、準備、後片付けの習慣は、避難所内の動線整理に直結します。通路確保や物資置き場の整理は、事故や混乱を防ぎます。


■③ 声かけ・案内班|不安を安心に変える

明るくはっきりした声での案内は、それだけで人を落ち着かせます。受付補助や誘導を若者が担うことで、避難所全体の空気が安定します。


■④ 要配慮者サポート班|負担を分散する

高齢者や体の不自由な人の手助け、荷物運び、見守り。若い力が入ることで、介助の負担が特定の人に集中するのを防げます。


■⑤ 情報掲示・連絡班|混乱を抑える

掲示物の作成、更新、情報の貼り替えは意外と手が足りません。部活動で培った段取り力が、情報混乱の防止に役立ちます。


■⑥ 「命令待ち」を防ぐ事前共有

役割を事前に知っているだけで、「何をすればいいか分からない」状態を防げます。自律型避難では、この準備が行動の速さを決めます。


■⑦ 顧問・指導者の存在が安心感になる

顧問や指導者が一緒に関わることで、若者は迷わず動けます。これは現場の統率と安全確保にもつながります。


■⑧ 活動は短時間・交代制が基本

長時間の作業は疲労と事故を招きます。部活動と同じく、交代制・休憩を前提にすることで、継続的な支援が可能になります。


■まとめ|役割設計が若い力を活かす

若い力は、あれば自然に活きるわけではありません。

結論:
部活動の特性に合わせた役割設計が、自律型避難を加速させる

防災士として、役割が明確だった避難所ほど、若者が迷わず動き、全体が早く落ち着いていく場面を見てきました。
若い力は「お願いする存在」ではなく、「任せる存在」です。その設計こそが、自律型避難を現実の力に変えます。

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