【防災士が解説】断水した直後に“まずやるべき7つ”|トイレ・飲み水・生活水を守る最重要行動

断水は地震・豪雨・寒波・設備故障など、
いつでも突然起こります。

そして断水で最も多いトラブルは
「水の使い方を間違えて、最初の数時間で生活が破綻する」
というケースです。

ここでは元消防職員・防災士として、
“断水した直後に必ずやるべきこと”をまとめます。


■ 結論:断水した直後はこの7つだけでOK

① 蛇口をすべて閉める
② トイレのタンクの水を守る
③ 飲み水と生活用水を分ける
④ 風呂の残り湯を確保
⑤ 冷凍庫・冷蔵庫を開けない
⑥ 水の配給情報を確認
⑦ SNSより“自治体の情報”を優先

この7つを知っているだけで、
断水中の生活が驚くほど安定します。


■ ① 蛇口を全部閉める(最重要)

断水後に蛇口が開いていると、
通水再開時に水が噴き出し、家中が水浸しに。

● キッチン
● 洗面所
● 風呂
● 外の蛇口

すべて “閉めた状態” を確認しましょう。


■ ② トイレのタンクの水を絶対に捨てない

断水で最初に困るのが トイレ

タンクの水は、
最低1〜2回は“命のトイレ水”として使える 非常用ストックです。

流すタイミングは「大の時だけ」に。


■ ③ 飲み水と生活用水は“絶対に分ける”

断水中は
● 飲む水(飲料水)
● 生活用水(手洗い・トイレ用)
を混ぜてはいけません。

混ざると“飲める水が一気にゼロ”になります。

ペットボトル水は飲料専用に固定しましょう。


■ ④ 風呂の残り湯は最強の生活水

断水後、風呂に水が残っている家は強いです。

● トイレのバケツ流し
● 手洗い代替
● 汚れ物洗浄
● 掃除用

飲めない水でも、生活用としては超重要。

※小さな子どもがいる家庭は“転落防止”だけ注意。


■ ⑤ 冷蔵庫・冷凍庫を“開けない”

停電を伴う断水や、豪雨で停電が近い時は特に重要。

● 冷蔵庫:3〜6時間
● 冷凍庫:24〜48時間

開けなければ、意外と食材は持ちます。


■ ⑥ 水の配給情報は自治体が最速・最確実

SNSで「配給があるらしい」と出回っても、
デマ・誤情報が非常に多いです。

● 自治体LINE
● 防災アプリ
● 市役所HP
● 防災無線

この4つだけチェックすればOK。


■ ⑦ SNSは“不安増幅装置”になりやすい

断水時は
「水が足りない!」「この地区は終わった!」
などの不安投稿が大量に流れます。

必要なのは“正しい情報”だけです。
SNSは一旦オフにしてもよいほど。


■ 断水で絶対にやってはいけないNG行動

● トイレを何度も流す
● 飲み水で掃除・洗濯
● SNSだけで判断
● 水の買い占め
● 自宅前でホース洗浄(非常識扱い)

水は有限。
初動で浪費すると、後半が地獄になります。


■ 必要最低限の“断水備蓄”

● 水:1人あたり1日3〜4L
● トイレ凝固剤:1日5〜7回分
● ウェットティッシュ
● 使い捨て食器
● ポリ袋(多めに)
● アルコールスプレー

備蓄は「飲むため」だけでなく
“生活を崩壊させないため” のものです。


■ まとめ(断水は“初動3分”で生活が決まる)

断水直後の行動が、
その後の数日を左右します。

● 蛇口を閉める
● タンクの水を守る
● 飲み水と生活水の分離
● 風呂の残り湯
● 冷蔵庫を開けない
● 情報源は自治体
これだけで断水は乗り越えられます。

家族全員で共有しておくと、
突然の断水でもパニックになりません。


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