廃校を避難所として残し、活かしていく取り組みは、今の世代だけで完結させるものではありません。防災の現場で感じるのは、「経験が記録され、共有されている地域ほど、次の災害に強い」という事実です。廃校避難所を次世代につなぐために欠かせない視点を整理します。
■① 経験は放っておくと消える
清掃の工夫、動線の改善、うまくいった配置。
記録しなければ、次の担当者には伝わりません。経験は残してこそ力になります。
■② 紙一枚の記録で十分
立派な報告書は不要です。
「入口はここが使いやすい」「この教室が寒い」
この程度のメモが、次回の初動を大きく助けます。
■③ 写真は最強の引き継ぎ資料
文章より、写真の方が伝わることも多くあります。
配置、動線、工夫した点を撮って残すことで、誰でも再現できます。
■④ 記録は「失敗」こそ価値がある
うまくいかなかったこと、困ったこと。
それを共有できる地域ほど、次は同じ失敗を繰り返しません。
■⑤ 子ども・若者を巻き込んで残す
清掃活動や防災訓練に参加した若い世代が、自然と経験の継承者になります。
教え込むより、一緒にやることが効果的です。
■⑥ デジタルと紙を併用する
クラウドやSNSだけに頼ると、災害時に見られないことがあります。
校舎内に簡単な紙の記録を残しておくことも大切です。
■⑦ 定期的に「見返す場」を作る
年1回の訓練や清掃時に、過去の記録を見返すだけで十分です。
防災は思い出すことで更新されます。
■⑧ 継承されると廃校は生き続ける
人が変わっても、知恵が残れば場所は機能し続けます。
これが廃校を「一時的な避難所」で終わらせない鍵です。
■まとめ|防災は記録してこそ未来に届く
廃校避難所を守るのは、建物だけではありません。
結論:
経験を記録し共有することが、廃校避難所を次世代の防災資産にする
防災士として、記録が残っていた地域ほど、災害時の立ち上がりが早く、迷いが少ない現場を見てきました。
廃校を活かすとは、建物だけでなく、知恵を残すことでもあります。

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