防災教育というと、地震の仕組みや避難経路の学習を思い浮かべがちです。しかし防災の現場で強く感じるのは、「知っている」より「体験している」子どもの方が、災害時に圧倒的に動けるという事実です。小中高学校の社会科の時間に行う清掃活動は、防災教育として非常に高い可能性を持っています。
■① 清掃は「地域を知る」社会科そのもの
社会科は、地域・公共・社会の仕組みを学ぶ教科です。
学校や地域施設を清掃することで、「この場所が誰のためにあるのか」「災害時にどう使われるのか」を自然に理解できます。
■② 避難所を実感できる学びになる
体育館、校舎、廃校。
清掃しながら、「ここで人が寝る」「ここが通路になる」と考えることは、机上では得られない防災理解につながります。
■③ 「守られる側」から「守る側」への転換
子どもは災害時に守られる存在と思われがちですが、実際には大きな力になります。
清掃を通じて、「自分たちが地域を支えている」という意識が育ちます。
■④ 特別な教材や予算がいらない
清掃は、今ある環境と道具で始められます。
これは学校現場にとって非常に現実的で、継続しやすい防災教育です。
■⑤ 気づく力が防災力になる
掃除をすると、
・寒い場所
・危険な段差
・使いにくい動線
に自然と気づきます。これは災害時の危険察知能力につながります。
■⑥ 世代を超えた防災教育が可能
地域住民と一緒に清掃を行えば、子どもは地域の経験や知恵に触れられます。
教科書では学べない、生きた防災教育になります。
■⑦ 「やらされる防災」になりにくい
避難訓練よりも、清掃は主体的に関われます。
自分の手で整えた場所だからこそ、記憶に残り、防災が身近になります。
■⑧ 継続することで地域の防災文化になる
毎年の社会科活動として定着すれば、
「掃除=地域を守る行動」という意識が自然に引き継がれていきます。
■まとめ|清掃は立派な防災教育になる
防災教育は、特別な授業だけで行うものではありません。
結論:
清掃活動を社会科に組み込むことで、防災は「生きた学び」になる
防災士として、清掃や地域活動を経験してきた子どもほど、災害時に周囲を見て動ける姿を見てきました。
掃除は雑務ではありません。
地域を知り、守る力を育てる、確かな防災教育です。

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