「備蓄は何日分必要?」
防災ジャンルで年間を通して検索される超王道ワードです。
結論から言うと、
最低3日分、理想は7日、現実的には14日が最強。
ここでは元消防職員・防災士として、
“なぜそれだけ必要なのか・何をどれだけ備えるのか”
を分かりやすく解説します。
■ 結論:備蓄はこう考えれば間違いない
● 最低ライン:3日分
→ 災害直後、救助が来るまでの緊急期間
● 推奨ライン:7日分
→ 物流復旧までの現実的なライン
● 最強ライン:14日分
→ 大地震・大規模停電・断水の長期化に備えた現実的最適解
“家族が生き延びる期間”を基準にすると
14日分がもっとも現実的で安全です。
■ なぜ3日では足りないのか?
【理由①】災害規模が大きいほど物資が届かない
【理由②】道路寸断で物流が止まる
【理由③】避難所にすぐ行けないケースが多い
【理由④】断水・停電が長期化すると食事回数が減る
【理由⑤】高齢者・子どもは特に消耗が早い
実際の災害では、
「3日分でギリギリ」「足りなくなった」という声が圧倒的多数。
■ 【ジャンル別】最低でも備えるべき内容(家族用)
① 水
● 飲料水:1人1日3L × 日数
● 生活用水:風呂の残り湯を活用
→ 水は“量が命”。一番必要で、一番足りない。
② 食料
● レトルト
● 缶詰
● パン/クラッカー
● カロリーメイト
● カップ麺
● 赤ちゃん用ミルク
→ “加熱不要で食べられる物”を優先。
③ トイレ用品
● 携帯トイレ(1人1日5〜7回)
→ 3日分=21回
→ 7日分=49回
→ 14日分=98回
断水したらトイレが一番困る。
トイレ対策ができないと、家にいられなくなります。
④ 衛生用品
● ウェットティッシュ
● マスク
● 体拭きシート
● アルコール
● ゴミ袋
→ 水が使えないと衛生は崩壊します。
⑤ 電源
● モバイルバッテリー
● ポータブル電源(余裕があれば)
● 乾電池
→ 情報とライトが止まるのは“命の危険”。
⑥ 生活用品
● カセットコンロ
● ガス缶(1人1本/3日)
● 使い捨て皿・カップ
● ポリ袋
→ ガス缶は想像以上に減る。
■ “14日分備蓄”は決して大袈裟ではない理由
● 阪神・淡路大震災 → 生活復旧に2週間
● 熊本地震 → 水の供給安定まで10日以上
● 東日本大震災 → 全地域の物流安定に数週間
● 令和6年能登半島地震 → 1ヶ月以上の地域も
すべての大災害で
「7日では足りない」 が現実。
だから14日が実用的。
■ 実は“家にある物”を足すだけで14日備蓄になる
● 水(ケースで買う)
● レトルト10食
● 缶詰10個
● カップ麺10個
● バッテリー1〜2個
● トイレ凝固剤50〜100回分
→ これだけで家族の命が守れます。
■ 備蓄が続かない人の共通点
● 非日常の食事を買ってしまう
● 1回で揃えようとする
● 収納場所を決めていない
● 定期確認しない
備蓄は“日常食+ローテーション”が最強。
■ まとめ(備蓄は「日数」より「命を守る目的」で考える)
備蓄が必要なのは、
誰かが助けに来るまで、自分と家族を守るため。
● 3日 → 最低限(命をつなぐ)
● 7日 → 安定(多くの家庭が必要な量)
● 14日 → 現実的で最強(大災害対応)
今日から少しずつでいいので、
家族の“命のストック”を揃えておきましょう。

コメント