【防災士が解説】備蓄の“水”はどれくらい必要?|1人1日3〜4Lの理由と、正しい保管方法

災害時に一番不足するのは“水”。
地震・豪雨・断水・停電、どんな災害でも
「水があれば生活が持つ。水がなければ何もできない」
と言われるほど最重要です。

では、家庭ではどれくらい備蓄すれば安全なのか?
元消防職員・防災士として、最適量と理由をまとめます。


■ 結論:水は“1人1日3〜4L×最低3日、理想7〜14日”

● 飲み水:1.5〜2L
● 料理・衛生:1〜2L

合計で1日3〜4Lが必要になります。

これは大人・子ども・高齢者すべて共通の“生命維持ライン”。


■ なぜ1人1日3〜4L必要なのか?

① 人間の体は水が不足すると判断力が落ちる

軽い脱水でも、集中力・判断力が大きく低下します。

② 断水すると“飲み水”以外に使う水が大量に必要

● 手洗い
● 歯磨き
● 軽い洗浄
● 顔を拭く
● 料理
すべてに水が必要です。

③ 暑い時期は消費量が2倍になる

熱中症のリスクが上昇し、飲水量も増えます。

④ 赤ちゃん・高齢者は脱水リスクが高い

特にミルクが必要な乳児は“水が最重要”。


■ 家族4人の場合の備蓄量(最低ライン・理想ライン)

● 最低3日分
→ 3L × 4人 × 3日 = 36L(2Lペット6本×3ケース)

● 理想7日分
→ 3L × 4人 × 7日 = 84L

● 本気の14日分
→ 3L × 4人 × 14日 = 168L

数字で見ると多く見えますが、
ケース買いすれば場所はそこまで取りません。


■ 水は“賞味期限よりローテーション”が大切

水は
● まとめて大量に買いすぎない
● 日常生活で消費しながら補充する
● ペットボトルは未開封で保管

この“ローリングストック方式”がもっとも楽で確実。


■ 保存場所のポイント

● 暑すぎない場所
● 太陽光を避ける
● ベランダはNG(劣化・破裂リスク)
● キッチン横・棚・クローゼットなどが最適

ケースごと置いても清潔に保てます。


■ 水と一緒に必ず備えるべきもの

● 給水袋(10〜20L)
● 折りたたみバケツ
● 簡易トイレ
● アルコールスプレー
● ウェットティッシュ

水があるだけでは不十分で、
“運ぶ・使う・衛生を保つ”道具が必要です。


■ まとめ

水の備蓄は、
“家族の命をどれだけ守れるか”に直結します。

● 1人1日3〜4L
● 最低3日
● できれば7〜14日
● ローリングストックで管理
● 給水袋やトイレ用品もセットで準備

この5つを整えておけば、
断水・停電・避難生活のすべてに強くなります。

水は「命をつなぐ最強の防災グッズ」。
今日から1ケースずつ、備え始めましょう。


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