【防災士が解説】停電・断水でも“お風呂の残り湯”が命を救う理由と使い方

災害時に最も役立つ生活用水は「お風呂の残り湯」です。
普段は流してしまうこの水が、停電・断水が起きた瞬間に
“家族の命を守る水源”に変わります。


■ お風呂の残り湯が最強の理由

● 150〜200Lの大量ストックになる
● 断水直後でもすぐ使える
● トイレのバケツ流しに使える
● 手・顔・体を軽く洗える
● 汚れ物の簡易洗浄ができる
● 火災時の初期消火に使える

飲めない水でも、生活水としては万能です。


■ 特に役立つのは“トイレの流し水”

断水時、家庭で最初に困るのがトイレ。
残り湯があると、バケツ流しで数日間は対応できます。

バケツ1杯で
● 小:1/2杯
● 大:1杯
が目安。

※下水が破損している疑いがある場合は流さない。


■ 生活の衛生を守るためにも重要

水が使えないと不衛生になり、
● 感染症
● 皮膚トラブル
● 食中毒
が一気に増える。

残り湯があれば、
● 手洗い
● 足洗い
● 汚れの拭き取り
ができ、衛生が保てます。


■ 災害時の“お風呂の残り湯ルール”

① 災害が起きた日は絶対に流さない
② フタをして衛生を保つ
③ 子どもが転落しないよう注意
④ 洗剤は不要(すすぎ用に使うだけ)
⑤ 必要な量だけ都度汲む

残り湯を“生活水タンク”として扱います。


■ さらに便利にするために揃えておきたいもの

● バケツ(10L)
● 給水ポリタンク
● ひしゃく
● ゴム手袋
● 小さめの洗面器

これらがあると残り湯を安全に運びやすい。


■ 注意点(誤った使い方)

● 飲み水として使う
● 傷口の洗浄に使う
● 洗濯物の本洗いに使う
● 赤ちゃんのケアに使う

残り湯は“清潔ではない水”である前提が重要。


■ まとめ

お風呂の残り湯は、
災害時の生活を支える“最強の水源” です。

● トイレ
● 手洗い
● 簡易洗浄
● 衛生維持

飲めなくても、生活を守る力は圧倒的。

災害が起きた日は、絶対に流さず残しておきましょう。


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