地震で最も多い死亡原因は「家具の転倒・落下」です。
特に就寝中の家具倒壊は致命的。
固定さえしておけば防げる被害が多くあります。
ここでは、誰でもすぐ実践できる
“家具転倒防止の3つの基本”をまとめます。
■ ① L字金具で壁に直接固定する(最強の方法)
最も効果が高い転倒防止策。
本棚・食器棚・タンスなど高さのある家具は
L字金具で壁と固定するのが最優先。
ポイントは
● 上部をしっかり固定
● 壁の柱(下地)に必ずネジを打つ
● 2箇所以上で固定
これだけで倒れる可能性が大幅に減ります。
■ ② 突っ張り棒を併用する(簡単で効果的)
L字金具が使えない場所や賃貸では、
突っ張り棒(耐震ポール)が便利。
取り付ける場所は
● 天井の梁(しっかりした部分)
● 家具の端2点以上
左右で設置すると安定性が上がる。
ただし“単独使用より併用”が理想。
■ ③ 家具の下に「滑り止めマット」を敷く(補助的)
重い家具に地震の横揺れが加わると
前へ“ズルッ”と滑って転倒することがある。
滑り止めマットを敷くと
● 揺れの初動でのズレ防止
● 突っ張り棒の効きが良くなる
ただし“これだけでは不十分”。
必ず金具やポールとセットで使う。
■ 家具固定で最も危険なのは「未固定の食器棚」
食器棚は
● 重心が高い
● 扉のガラスが割れる
● 中身が飛び出す
● 就寝中に倒れてくる可能性
危険性が非常に高い家具。
最優先で固定すること。
■ 就寝環境は“転倒しないレイアウト”にする
● 頭上に家具を置かない
● 枕元に棚を置かない
● 可能ならベッドを窓から離す
● ガラスの近くに寝ない
寝ている時間=無防備。
家具配置で生存率が変わります。
■ 冷蔵庫・テレビも倒れる
冷蔵庫は重心が高く、
横揺れで“歩き出すように移動”することがある。
テレビは
● 耐震ジェル
● 固定ベルト
で簡単に転倒を防げます。
■ 家具固定でやってはいけないこと
● 見た目だけで突っ張り棒を置く
● 下地を確認せず金具を打つ
● ガラス扉に対策をしない
● 背の高い家具を寝室に置く
● 使わない部屋だけ対策する
地震は家中を一度に揺らすため、
“家全体の対策”が必要。
■ 家具固定でそろえるべき道具
● L字金具
● 耐震ポール
● 滑り止めマット
● 耐震ジェル
● 家具転倒防止ベルト
数千円で家の安全性が劇的に向上します。
■ まとめ
家具の固定は、
地震で命を守るためにできる“最も効果が大きい対策”。
● L字金具
● 突っ張り棒
● 滑り止め
この3つを組み合わせるだけで、
家具の転倒リスクは大きく減ります。
命を守る防災は、
難しいことより“簡単に確実な対策”を行うことが重要です。

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