災害で停電が起きたとき、
最初の30分で取る行動がその後の生活を大きく左右します。
停電は長期化するほど負担が増えるため、
初動の判断が非常に重要です。
ここでは、停電が発生した直後に
家庭で必ず行うべき5つの行動をまとめます。
■ ① 冷蔵庫の扉を開けない
冷蔵庫は“開けなければ”4〜10時間は冷気が持つ。
冷凍庫は長ければ24〜48時間キープできる。
扉を開けるほど温度が上がり、
食品の安全性が急激に落ちるため厳禁。
● 開けるのは「どうしても必要なとき」だけ
● 食材は停電初日は使わない
● 冷凍食品はそのまま“保冷剤”代わりになる
■ ② ブレーカーを確認する
建物全体か、家だけの停電かを確認する。
集合住宅では共用部の明かりが消えているかも重要。
家だけが停電している場合は
ブレーカーの落ち込みが原因のこともある。
■ ③ モバイルバッテリーの残量を確認する
停電初日の電源確保は“情報”と“連絡”の命綱。
● スマホは省電力モード
● 画面の明るさを最小に
● 不要なアプリは終了
● 家族で電源の使い方を決める
● 車のシガーソケット充電も有効
停電初日で充電を使い切らないようにする。
■ ④ 水とトイレの確認をする
停電=断水ではないが、
同時に発生するケースも多い。
● トイレが流れるか
● 水道の圧はあるか
● 給湯器は使えない前提で動く
● お風呂の残り湯は捨てない
水が止まると生活が一気に成り立たなくなるため、
最初に状態を確認する。
■ ⑤ 明かりを確保する
暗闇はパニックを起こしやすく、
転倒やガラス破片の事故を招く。
おすすめは
● ランタン(室内全体が明るくなる)
● 乾電池式ライト
● 頭に付けるヘッドライト
● 子ども用に単独ライトも用意
スマホのライトは“非常用”に残しておく。
■ 停電初日に“やってはいけないこと”
● 懐中電灯やランタンを探して歩き回る
● 冷蔵庫を何度も開ける
● 車を長時間アイドリングして充電
● 火を使う暖房器具を急に使う
● キャンドルを複数使う(火災リスク)
停電時は“見えない危険”が多い。
■ 停電が長期化しそうなときの追加行動
● 家族のスマホ電池残量をリスト化
● 冷蔵庫の中身を紙に書き出す
● 冷凍庫のものから順に使う計画
● SNS・防災アプリで情報収集
● 近くの避難所の電源開放情報を確認
● 災害用伝言ダイヤル「171」で連絡手段を確保
情報と電源を切らさないことが生存戦略。
■ まとめ
停電初日は、
“焦って動かず、やるべき5つを丁寧にこなす”ことが重要。
● 冷蔵庫を開けない
● ブレーカーを確認
● モバイルバッテリーの残量管理
● 水とトイレの確認
● 明かりを確保
この初動だけで、停電の不便さは大幅に軽減されます。
停電は“静かな災害”。
正しい初動が、家族の安全と生活を守ります。

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