災害は豪雨や強風だけで起きるものではありません。近年の林野火災で浮き彫りになったのは、「乾燥」という静かなリスクです。雨が降らない状態が続くほど、火災は人の不注意一つで一気に広がります。防災の視点は、すでに次の段階へ進んでいます。
■① 林野火災は「静かに準備される災害」
強風や雷の前兆がなくても、
少雨が続くだけで条件は整います。
危険は音もなく積み上がります。
■② 記録的少雨は火災リスクを一変させる
落ち葉、
枯れ草、
表土。
すべてが一瞬で燃え広がる燃料になります。
■③ 全国で実際に起きている現象
2025年の岩手県大船渡市では、少雨と乾燥が続いた中で林野火災が拡大しました。消火が追いつかず、延焼範囲は広がり、長時間の対応を余儀なくされました。雨が降らないだけで、被害規模は一気に変わります。
■④ なぜ気象庁は「少雨」で動くのか
少雨は「火災が起きやすい状態」を示す明確な指標です。そこで気象庁は、30年に一度レベルの少雨が複数地域で確認された場合、国として強く注意喚起する方針へ転換しました。
■⑤ 2026年から始まる新しい警戒の形
気象庁は消防庁・林野庁と合同で臨時会見を行い、火の取り扱いへの注意を直接呼びかけます。これは「火災が起きてから知らせる」のではなく、「起きる前に止める」防災です。
■⑥ 乾燥時にやってはいけない行動
たき火、
野焼き、
屋外での火気使用。
通常時と同じ感覚が、災害を招きます。
■⑦ 住民一人ひとりができる予防行動
乾燥注意報を確認する、
山林周辺では火を使わない、
小さな火でも完全に消す。
これだけでリスクは大きく下がります。
■⑧ 防災は「火を消す」前に始まっている
林野火災は、消火より予防が重要です。
気象情報は、
逃げる合図だけでなく、
行動を変える合図になります。
■まとめ|少雨は「危険が高まっている」合図
雨が降らないこと自体が、
すでに警戒すべき異常です。
結論:
林野火災を防ぐ最大の防災行動は、記録的な少雨を見逃さず火を使わない判断を徹底することである
防災士として、林野火災の現場では「火を使わなければ防げた」と感じる場面が数多くありました。乾燥は目に見えにくいからこそ、意識的な行動の切り替えが命と自然を守ります。

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