「避難が大事なのはわかっている」「危険なのは理解している」
それでも多くの人が、災害時に動けません。被害が減らない背景には、“知識不足”ではなく“行動できない心理”が深く関係しています。
■① 人は非常時ほど正常性バイアスに支配される
「自分だけは大丈夫」
「前回も何もなかった」
人は無意識に危険を過小評価します。
■② 周囲と同じ行動を取ろうとする
誰も逃げていないと、
自分だけ動くのが怖くなる。
これが集団心理です。
■③ 情報待ちが行動を止める
公式発表、
指示、
確証。
それを待つ間に、時間は失われます。
■④ 避難の“具体像”を持っていない
どこへ、
どうやって、
どれくらい。
イメージできないと体は動きません。
■⑤ 失敗したくない心理が働く
「空振り避難だったら恥ずかしい」
この感情が判断を鈍らせます。
■⑥ 日常とのギャップが大きすぎる
仕事中、
深夜、
雨や雪。
想定外の状況では判断力が落ちます。
■⑦ 避難=危険だと思い込んでいる
移動中の転倒、
渋滞、
寒さ。
避難のリスクばかりが強調されがちです。
■⑧ 行動できる人を見た経験が少ない
実際に逃げる人を
見たことがない。
これも大きな要因です。
■まとめ|行動できないのは弱さではない
多くの人が動けないのは、
意志の問題ではありません。
人間の本能です。
結論:
行動できない前提で、防災は設計し直す必要がある
防災士として伝えたいのは、「逃げられなかった人を責める防災」は意味がないということです。
だからこそ、
迷わず動ける仕組みと訓練が必要です。
行動できる人を一人でも増やすことが、被害を減らす最短ルートだと現場で強く感じています。

コメント