同じ災害でも、
国が違えば避難行動は大きく変わります。
海外では当たり前の自律型避難が、なぜ日本では根付きにくいのか。
その違いを整理すると、日本の防災が抱える課題が見えてきます。
■① 判断の主体が違う
海外では
「危険を感じたら自分で動く」
日本では
「指示が出たら動く」
この前提の違いが、初動の速さを分けます。
■② 行政の役割の違い
海外の行政は
判断材料を出す役割。
日本の行政は
行動を指示する役割。
この違いが、住民の依存度を生みます。
■③ 避難訓練の設計が違う
海外では
考えさせる訓練。
日本では
指示通り動く訓練。
訓練の中身が、行動様式を作ります。
■④ 失敗に対する許容度が違う
海外では
早すぎた避難は許容される。
日本では
「大げさ」「空振り」が評価されにくい。
この空気が行動を止めます。
■⑤ 車避難への考え方の違い
海外では
徒歩・分散が基本。
日本では
車に頼りがち。
結果として渋滞リスクが高まります。
■⑥ 自己責任の意味が違う
海外の自己責任は
「自分で守る力を持つこと」。
日本では
冷たい言葉として受け取られがちです。
■⑦ 災害を日常として捉えるか
海外では
災害は起きるもの。
日本では
特別な非常事態。
この意識差が準備と行動に影響します。
■⑧ 日本が目指すべき方向
海外の制度を真似るのではなく、
判断を住民に委ね、
失敗を肯定する文化を育てること。
それが日本型自律型避難です。
■まとめ|違いを知ることが進化の第一歩
海外と日本、
どちらが正しいという話ではありません。
結論:
日本の防災は「指示を減らし、判断を育てる」ことで進化する
防災士として現場を見てきましたが、国や文化が違っても「助かった人」の共通点は同じです。
それは、
自分で考え、
自分で動いたこと。
海外の自律型避難と日本の丁寧な防災を融合させることが、次の時代の防災だと強く感じています。

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