災害時、人は不安と恐怖の中で行動をためらいます。
そのとき、意外にも大きな力になるのが承認欲求です。
承認欲求は悪者にされがちですが、防災の現場では
人を動かし、命を救う方向にも働く力になります。
■① 防災における承認欲求とは
防災でいう承認欲求とは、
・役に立ちたい
・感謝されたい
・必要とされたい
という、ごく自然な感情です。
これは自己中心的な欲求ではなく、
行動のスイッチになります。
■② 承認欲求がある人ほど行動しやすい
災害時に動ける人の多くは、
・誰かの役に立てるなら動こう
・自分がやれば助かる人がいる
と考えています。
「見られている」「評価される」意識が、
恐怖を上回る行動力を生みます。
■③ 現場で見た承認欲求が生きた瞬間
避難所でよく見た光景があります。
・「それ私がやります」と声を上げた人
・「ありがとう」と言われて動き続けた人
・頼られたことで責任感が芽生えた人
承認欲求が、
混乱した場を落ち着かせていました。
■④ 承認欲求が抑圧されると人は動かない
逆に、
・出しゃばるな
・勝手なことをするな
・余計なことを言うな
こうした空気は、
承認欲求を押し殺します。
結果として、
誰も動かなくなります。
■⑤ 自律型避難と承認欲求の相性
自律型避難は、
・自分で考える
・自分で判断する
・自分で動く
避難です。
この行動を支えるのが、
「自分の行動が認められる」という承認欲求です。
■⑥ 防災教育で承認欲求を活かす
防災教育では、
・正解か不正解か
・できたかできないか
ではなく、
・考えたこと
・動いたこと
を認めることが重要です。
承認される経験が、
次の行動を生みます。
■⑦ 承認欲求は役割分担で健全に育つ
承認欲求は、競争ではなく役割で満たせます。
・声掛け係
・誘導係
・情報整理係
役割があると、
「自分の居場所」が生まれます。
■⑧ 承認欲求は連鎖する
「ありがとう」
「助かりました」
この一言が、
次の行動者を生みます。
承認欲求は連鎖し、
避難所全体の雰囲気を変えます。
■まとめ|承認欲求は防災のエネルギー
承認欲求は抑えるものではなく、
正しく使えば命を守る力になります。
結論:
「認められる環境」がある避難所ほど、人は動き、助かる人が増える。
防災士として現場に立ち続けて感じるのは、
人は「必要とされている」と感じたとき、最も強くなるという事実です。

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