【防災士が解説】豪雨が降り始めた直後に“絶対やってはいけない”5つの行動

豪雨災害は、雨が降り始めてからわずか数十分で危険度が急激に高まります。水位の上昇、地盤の緩み、側溝の溢水など“静かに進む危険”が多いため、誤った行動は命に直結します。ここでは、豪雨が降り始めた直後に絶対やってはいけない行動を5つにまとめて解説します。


■ ① 水路・側溝を見に行く

豪雨時に最も危険な行動のひとつです。

● 側溝のフタが外れている
● 水圧で足を取られる
● 川へ吸い込まれる

特に夜間は見えづらく、転落事故が頻発します。
水路・川・側溝の様子を見に行くのは“絶対NG”。


■ ② 低い場所の駐車場へ車を取りに行く

地下駐車場・アンダーパス・立体下段は「数分で水没」します。

● ドアが開かない
● 水圧で動けない
● 車ごと流される

実際に、車に乗ったまま亡くなる事例が後を絶ちません。車は後回しで、まずは身の安全が最優先です。


■ ③ “まだ大丈夫”と判断し屋内待機を続ける

豪雨は正常性バイアス(自分だけは大丈夫と思う心理)が特に強く働きます。

● 避難判断が遅れる
● 逃げ道が水没する
● 階段や通路が使えなくなる

雨が強まった段階で
「早めの避難・準備」を開始することが、自分と家族を守る行動です。


■ ④ 停電した暗闇の中を素手で歩く

豪雨は停電が多発し、視界がゼロになることがあります。
暗闇で歩くと、

● 溝に落ちる
● 瓦・ガラスでケガ
● 雨樋・看板が落下

など危険が重なります。
停電したらランタン・ヘッドライトを最優先で点灯しましょう。


■ ⑤ SNSの“浸水動画”を見に外へ出る

よくある危険行動です。

「どれくらい水が来てるか見に行く」
この心理が命取りになります。

● 急激な増水(フラッシュフラッド)
● 側溝の吸い込み
● 橋の崩落
● 土砂の流動

豪雨は見た目以上に危険が早く進むため、“見に行く”行為が二次災害の原因になります。


■ まとめ

豪雨のときに“やらない行動”こそ、命を守る最大のポイントです。

● 水路を見に行かない
● 車を取りに行かない
● 早めに避難を検討
● 暗闇で動かない
● SNS確認で外に出ない

豪雨災害はスピード勝負。
危険を理解し、冷静に判断することが命を守る最強の防災行動です。

コメント

タイトルとURLをコピーしました