停電が起きると、家庭で真っ先に困るのが冷蔵庫です。食材の傷み、ニオイ、衛生面など問題が一気に深刻化します。しかし、多くの家庭が「やってはいけない行動」を無意識にしてしまい、食中毒や食品ロスを招いています。ここでは、停電時に冷蔵庫で絶対避けるべき行動を解説します。
■ ① 不安で何度もドアを開ける
冷蔵庫は停電すると“庫内の寒さ”が唯一の命綱です。
ドアを開けるたびに冷気が逃げ、
● 食材の劣化
● 菌の繁殖
● ニオイの発生
が一気に進行します。
※ 目安:
● 開けなければ6〜10時間は安全圏
● 開けるたびに寿命が大幅に縮む
■ ② 冷凍庫の食材をすぐに出してしまう
冷凍庫は“最強の保冷ボックス”。
開けなければ 24〜36時間 保冷効果が続きます。
すぐに出すと逆に溶け始め、食品ロスが増える原因に。
■ ③ 生ものを判断せず食べる
停電時は見た目や匂いが当てになりません。
● 魚
● 肉
● 加熱前の惣菜
これらは傷むスピードが早く、食中毒リスクが急上昇します。
迷ったら「食べない」のが鉄則です。
■ ④ 常温OKの食品まで冷蔵庫に戻す
停電後の冷蔵庫は“限られた保冷スペース”。
常温で保存できる食品を入れると、
● 必要な冷気を奪う
● 空気の流れが悪くなる
● 大事な食材が早く傷む
ため、逆効果になります。
■ ⑤ 復旧を待ちながら、対策を何もしない
停電が長引く地域は意外と多いです。
何も対策しないと、全ての食材が無駄になる可能性も。
停電が長期化しそうなときは、
● クーラーボックスへ移す
● 保冷剤を活用
● 氷を袋に入れて温度を下げる
● 食べられるものから優先消費
など、できる対策をすぐに始めることが重要です。
■ まとめ
停電時の冷蔵庫管理は「開けない」「出さない」「油断しない」が基本。
● ドアは極力開けない
● 冷凍庫は最強の保冷庫
● 生ものは無理に食べない
● 常温食品は入れない
● 対策を早めにする
この5つを守ることで、停電時の食品ロスと食中毒リスクを大幅に減らせます。
家族の健康と安心を守るための最も重要なポイントです。

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