【防災士が解説】避難するとき“持ち物で絶対やってはいけない”5つの行動|命を守るための荷物管理

避難の判断をした瞬間、人は強い不安と焦りに包まれます。
その結果、「荷物の選び方」を間違えてしまう家庭が非常に多く、避難行動を妨げたり命を危険にさらす原因になります。
ここでは、避難時の持ち物で“絶対にやってはいけない”5つの行動をまとめて解説します。


■ ① 重すぎる荷物を無理に持っていく

避難は“スピード”が命です。
重くて歩けない荷物を持つと、逃げ遅れにつながるだけでなく、

● 転倒
● 落下物回避ができない
● 疲労で動けなくなる

など命に直結する危険が増えます。

荷物は「背負って走れる重さ」にするのが鉄則です。


■ ② 服や日用品を“全部”持って行こうとする

避難行動は旅行とは違います。
あれもこれも持とうとすると、荷物が膨れ上がり、移動が困難になります。

● 衣類は“1〜2セットだけ”
● タオルは1枚
● 洗面用品は最低限

“必要最小限”に絞ることが最も安全です。


■ ③ ペットボトルの水を大量に持って走ろうとする

水は重いです。
500ml×4本=約2kg、
2L×2本なら4kg。

避難時に大量の水を持つのは危険です。
飲み水は“1本だけ”で十分。
ほかは避難所や給水所で確保できます。


■ ④ 充電器だけ持って“モバイルバッテリーを忘れる”

停電時、スマホは命を守る情報源。
しかし、避難時の混乱で最も多いのが、

● 充電器だけ持ってバッテリーを忘れる
● ケーブルだけ持って本体を忘れる

というミス。

モバイルバッテリーは“非常持ち出し袋に入れっぱなし”が正解です。


■ ⑤ 家族で荷物の内容を共有せず出発する

よくあるのが、

「え、水持ってきてないの?」
「誰も薬を持ってきてない」
「子どものおむつが入ってない」

という状況。

家族で荷物が重複したり、逆に重要物を忘れる原因になります。
避難前に 30秒だけ共有 するだけで、忘れ物は大幅に減ります。


■ まとめ

避難時は、荷物の“質”と“量”の判断が命を守る重要ポイントです。

● 重すぎる荷物は持たない
● 日用品を詰め込みすぎない
● 水は大量に持たない
● バッテリー類を最優先
● 家族で荷物を共有

この5つを守るだけで、スムーズで安全な避難行動ができ、
家族全員の命を確実に守る避難につながります。

コメント

タイトルとURLをコピーしました