【防災士が解説】停電時“お風呂で絶対やってはいけない”5つの行動|事故・低体温症・衛生トラブルを防ぐ

停電が発生すると、お風呂は最も使いづらくなる場所のひとつです。
真っ暗・寒い・給湯器が使えないなど、思った以上に危険が潜んでいます。
ここでは、停電時に浴室で“絶対やってはいけない”行動を5つにまとめて解説します。


■ ① 暗闇のまま浴室に入る

停電直後の浴室は“事故の温床”。
段差・滑りやすい床・浴槽の縁が見えず、転倒リスクが急激に上がります。

● ランタン
● ヘッドライト
● スマホライト(短時間のみ)

必ず明かりを確保してから入ることが鉄則です。


■ ② お湯が出ないのに無理にシャワーを使おうとする

停電時は給湯器が停止し、シャワーは出ても“ほぼ水”。
冬場は低体温症、夏場は身体の冷えによる不調につながります。

● 無理に浴びない
● 温かいタオルで体を拭く
● 清拭(せいしき)を活用

これだけで衛生管理は十分維持できます。


■ ③ 浴槽の水を捨ててしまう

浴槽の水は停電・断水時の“最重要生活用水”。

● トイレ流し
● 手洗い
● 簡単な掃除
● 洗濯の予洗い

など、生活を支える貴重な水源です。
停電したら絶対に抜かないようにしましょう。


■ ④ スプレー式のガス機器を浴室で使う

暗い浴室で匂いの強い洗剤やガススプレーを使うと、換気が足りず危険。
特に

● カセット式ガスヒーター
● ガス式乾燥器
● アロマスプレーの連続使用

などは一酸化炭素事故の原因にもなります。

停電時は浴室でガス系機器は使わないこと。


■ ⑤ 家族が入浴しているのに外から声をかけずに放置する

停電時は“家の中でも危険度が高い場所”が浴室です。

● 足を滑らせる
● 立ちくらみ
● 真っ暗で方向を失う

など、事故が起こりやすい場所。
家族が浴室に入るときは必ず声をかけ合い、
様子を確認しながら行動しましょう。


■ まとめ

停電時の浴室は、普段以上に危険が多く潜んでいます。

● 明かりのない入浴はNG
● シャワーを無理に使わない
● 浴槽の水は絶対に捨てない
● ガス系機器は浴室で使用しない
● 家族で声をかけ合う

この5つを守るだけで、停電時のお風呂での事故や不調を確実に防ぐことができます。

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