【防災士が解説】停電時“冷蔵庫で絶対やってはいけない”5つの行動|食中毒と食品ロスを防ぐ鉄則

停電が発生すると、冷蔵庫の中身をどう守るかは非常に重要です。
誤った行動をすると、わずか数時間で食材が傷み、食中毒のリスクが一気に高まります。
ここでは、停電時に冷蔵庫で“絶対やってはいけない”行動を5つにまとめて解説します。


■ ① ドアを開け閉めする(状況確認で開けてしまう)

停電時の最大の敵は“ドアの開閉”。

● 開ける → 冷気が一気に逃げる
● 閉めても温度が急上昇
● 食材の保冷時間が大幅に短くなる

冷蔵庫は「開けないこと」が最大の守りになります。


■ ② 常温食品や大量の食材を追加で入れる

停電中に食材を詰め込むと、庫内温度が一気に上がります。

● 再冷却ができない
● 空気が温まりやすい構造
● 他の食材まで傷みやすくなる

追加で入れるのは絶対NGです。


■ ③ 肉・魚をそのまま放置する

肉や魚は停電中に最も傷みやすい食品です。

● ドリップ発生
● 細菌の増殖
● 2〜4時間で腐敗が進む

生肉・生魚は保冷剤や氷を使って、別途クーラーボックスに避難させるのが正解です。


■ ④ 氷が溶けてきても捨ててしまう

氷は冷蔵庫の“温度維持装置”になります。

● 冷気をキープ
● 食材の温度上昇を遅らせる
● 冷蔵庫内を低温に保つ

溶けかけの氷でも“捨てない”ほうが食材は長持ちします。


■ ⑤ ドアポケットの食品を過信する

ドアポケットは冷蔵庫の中で最も温度が高い場所。
停電になると真っ先に温度が上がりやすく、

● 牛乳
● 卵
● ジュース
● ドレッシング

これらは劣化しやすくなります。
基本は“先に消費するか冷暗所へ移す”が安全です。


■ まとめ

冷蔵庫は停電時に“何もしないこと”が最大の戦略です。

● ドアは開けない
● 食材を追加しない
● 肉・魚はクーラーボックスへ
● 氷は捨てない
● ドアポケット食品は要注意

たったこれだけで、停電中の食材ロスを最小限にし、食中毒リスクを大幅に下げることができます。

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