冬の停電は、夏以上に危険です。暖房が止まり、体温が奪われ、室温が10℃以下になるまで数時間もかかりません。ここでは、冬の停電で命を守るために必要な備えをまとめます。
■ 冬の停電で最も危険なのは“低体温症”
人は体温が1℃下がるだけで判断力が落ち、さらに下がると動けなくなります。特に高齢者・乳幼児は短時間で低体温に陥るため、早めの対応が必要です。
■ まず最優先で準備するもの
● カイロ（貼る・貼らない両方）
● 非電源の暖房器具（カセットガスストーブなど）
● 毛布・寝袋（できれば-5℃対応）
● アルミシート（体温保持に最強）
● ガスボンベ（冬は多めに）
電気に頼らず“体を温められるもの”を中心に。
■ 体温を守る行動ポイント
● 家族全員が「一部屋に集まる」
● すきま風を塞ぐ（タオル・ダンボール）
● 服を1枚増やすより“首・手首・足首”を温める
● 温かい飲み物で体の内側から温める
部屋数を減らし、暖かさを集中させるのがコツです。
■ やってはいけない危険行動
● 締め切った部屋で石油ストーブを使用
● 車を閉め切ってエンジンをかけ続ける
● ロウソクを長時間使い続ける
一酸化炭素中毒・火災・車内死亡事故につながるため絶対に避けてください。
■ まとめ
冬の停電は「寒さが命を奪う災害」です。
電気が止まる前提で、“体を温めるアイテム”を最低限そろえておきましょう。家族全員が同じ部屋に集まり、あらかじめ決めておいた“停電時の行動ルール”を共有しておくことが命を守る最大のポイントです。
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