【防災士が解説】防災×乾燥肌・肌荒れ|避難所生活で悪化する“意外な健康被害”

冬の乾燥で起こる「肌荒れ」や「かゆみ」。
日常では我慢できる不調ですが、災害時・避難所生活では軽視できません。

防災の現場では、
乾燥肌が体調悪化や二次被害の引き金になるケースを何度も見てきました。


■① 乾燥肌は“命に関係ない”は誤解

肌荒れは見た目の問題と思われがちですが、実際には

・かゆみで眠れない
・掻き壊しによる出血・感染
・皮膚炎の悪化
・免疫力低下

といった形で、健康リスクを連鎖させます。

災害時は、
「小さな不調が我慢できない状態」に変わるのです。


■② 避難所は乾燥肌を悪化させる環境

避難所には、乾燥肌にとって最悪の条件がそろいます。

・暖房が効きすぎている
・換気が難しい
・入浴できない日が続く
・水の使用が制限される
・ストレスで皮膚バリアが低下

特に高齢者や子ども、アトピー体質の人は、
数日で症状が急激に悪化することがあります。


■③ 肌トラブルは“行動力”を奪う

防災で重要なのは「動ける体」です。

しかし、強いかゆみや痛みがあると

・集中力が落ちる
・判断が遅れる
・人に当たってしまう
・睡眠不足になる

結果として、
避難所トラブルや体調悪化につながります。

肌の問題は、行動力の問題でもあります。


■④ 災害時に多い“見落とされがちなケース”

現場で多かったのが次のような声です。

「薬が切れて我慢している」
「保湿剤は贅沢だと思って持ってこなかった」
「周りに言いづらい」

乾燥肌や肌荒れは、
声に出にくい不調であることが、対応を遅らせます。


■⑤ 防災としての“肌ケア備え”

防災バッグに入れるのは、
高価なスキンケア用品である必要はありません。

・ワセリンや保湿クリーム
・リップクリーム
・ハンドクリーム(無香料)
・低刺激のウェットティッシュ

これだけで、
避難所生活の快適さは大きく変わります。


■⑥ 家族単位で考える視点が重要

特に注意したいのは

・高齢の親
・子ども
・持病や皮膚疾患がある人

本人が「大丈夫」と言っていても、
環境が変わると一気に悪化します。

防災は、
本人任せにしないことが大切です。


■⑦ 「贅沢」ではなく「予防」

肌ケアは、贅沢品ではありません。

・感染症予防
・睡眠確保
・ストレス軽減

これらを守るための、
立派な防災対策です。


■⑧ 防災は“体を守る知識”でもある

命を守る防災は、
倒壊や火災だけでは終わりません。

避難生活を乗り切るためには、
体の小さなSOSに気づくことが不可欠です。


■まとめ|乾燥肌は「静かな災害」

乾燥肌・肌荒れは、
命を奪う直接原因ではないかもしれません。

しかし、
体力・判断力・行動力を確実に削ります。

結論:
肌を守ることは、行動力を守ること

防災士として、
「防災=大きな装備」だけでなく、
こうした“静かな被害”にも目を向けてほしいと感じています。

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