インフルエンザの流行期に災害が発生する。
これは決して珍しい想定ではありません。
実際、冬季災害の現場では
「避難所で感染症が広がる」
という二次被害が何度も起きています。
■① 災害時、感染症対策は一気に崩れる
インフルエンザ対策の基本は、
・人との距離
・換気
・手洗い
・マスク
しかし災害時は、そのすべてが難しくなります。
避難所では
・人が密集
・暖房優先で換気不足
・水不足で手洗い困難
感染症対策が構造的に破綻します。
■② 「体調が悪くても避難せざるを得ない」
流行期に災害が起きると、
・発熱している
・咳が止まらない
・家族が感染中
それでも
「逃げないわけにはいかない」
という状況が生まれます。
結果として、
避難所にウイルスが持ち込まれやすくなります。
■③ 避難所で起きやすい感染拡大パターン
現場で多いのは次の流れです。
1人の体調不良者
→ 数日で家族単位に拡大
→ 高齢者・基礎疾患のある人が重症化
この連鎖は、
数日で起こるのが特徴です。
■④ インフルエンザは“判断力”を奪う
インフルエンザは
命に関わる病気だけではありません。
・発熱
・頭痛
・倦怠感
これらは、
避難判断や行動力を大きく低下させます。
防災において、
体調不良=判断力低下です。
■⑤ 災害時に感染症が重なる本当の怖さ
災害+感染症の怖さは、
・医療機関が機能しにくい
・薬が手に入らない
・救急が遅れる
という点にあります。
「普段なら治る病気」が、
災害時には命に関わるのです。
■⑥ 家庭でできる“感染症防災”
特別なことは必要ありません。
・マスクを多めに備蓄
・アルコール消毒
・体温計
・解熱鎮痛剤(常用分)
これらは
災害時にもそのまま役立ちます。
■⑦ 避難行動を分けるという考え方
感染症流行期は、
・車中避難
・在宅避難
・分散避難
といった選択肢が、
より重要になります。
全員が同じ場所に集まらないことも、
立派な防災です。
■⑧ 「災害は単独では来ない」
防災計画は、
地震や台風だけを想定しがちです。
しかし現実は、
感染症・寒さ・停電と同時進行します。
■まとめ|体調管理も防災の一部
インフルエンザ対策は、
日常の健康管理の延長にあります。
結論:
元気な体が、最強の防災装備
防災士として、
「感染症対策=防災対策」
この視点を、もっと広げていく必要があると感じています。

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