停電が起きると、多くの人は「そのうち復旧するだろう」と考えます。しかし防災の現場では、その判断が被害を拡大させる場面を何度も見てきました。停電は待つほど不利になる災害です。
■① 停電直後が最も安全とは限らない
停電が発生した直後は混乱が少なく、まだ余裕があります。しかし時間が経つほど、寒さや暑さ、情報不足、体調悪化が重なり、状況は悪化します。「今は大丈夫」が一番危険な判断になります。
■② 復旧前提の行動が判断を鈍らせる
「もうすぐ電気が戻るはず」という期待は、行動を遅らせます。避難の判断、備蓄の使用、周囲への声かけ。すべてが後回しになり、結果として選択肢を失います。
■③ 停電が長引くと生活機能が崩れる
冷蔵庫、給湯、暖房、トイレ。電気に依存した生活は、停電が長引くほど一つずつ機能を失います。数時間なら耐えられても、半日、1日と続くと一気に負担が増します。
■④ 夜をまたぐ停電は別次元のリスク
日中は我慢できても、夜間になると状況は一変します。暗さ、寒さ、不安。特に高齢者や子どもがいる家庭では、夜間停電を前提にした判断が不可欠です。
■⑤ 待つより「切り替える」判断が必要
停電時に重要なのは、「元に戻る生活」を待つことではなく、「電気がない生活」に切り替えることです。照明、暖房、食事、情報取得を非常モードに移行できるかが分かれ目です。
■⑥ 復旧情報に振り回されない
復旧予定はあくまで目安です。現場では「予定より大幅に遅れる」ことも珍しくありません。復旧情報を信じすぎず、自分の判断軸を持つことが大切です。
■⑦ 防災士として現場で見た“誤解されがちポイント”
「電気が止まっただけ」と軽く考え、準備をしなかった家庭ほど、翌日に疲労と不安が一気に出ていました。停電は静かに体力と判断力を奪います。
■⑧ 停電は行動判断の訓練になる
停電は、自分と家族の判断力を試す出来事です。復旧を待つのか、備えを使うのか、環境を変えるのか。日頃から考えておくことで、迷いは減ります。
■まとめ|待つ判断が命取りになることもある
停電は「待てば元に戻る災害」ではありません。状況に応じて生活を切り替える判断が必要です。
結論:
停電時に強い人は、復旧を待たずに動ける人。

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