防災訓練の日は真剣でも、日常に戻ると忘れてしまう。これは大人も子どもも同じです。子どもの防災力を本当に高めるには、「特別な日」ではなく「いつもの生活」に防災を溶け込ませる必要があります。
■① 訓練だけでは行動は定着しない
年に数回の訓練では、非常時の行動は身につきません。緊張感のない日常でこそ、自然に出る行動が本番を左右します。訓練をやった「つもり」にならないことが重要です。
■② 防災は「イベント」ではなく「習慣」
防災をイベント化すると、終わった瞬間に意識が切れます。靴をそろえる、物を置かない、出口を確認するなど、日常の小さな行動が防災力を底上げします。
■③ 遊びの中に防災を組み込む
かくれんぼで安全な場所を探す、タイムアタックで避難経路を歩くなど、遊びの中に防災要素を入れることで、子どもは自然に行動を覚えます。楽しい体験は記憶に残ります。
■④ 家の中の動線が防災教育になる
家具配置や物の置き方は、日常そのものが防災訓練になります。つまずかない通路、開けやすい扉、すぐ履ける靴など、家の環境が子どもの行動を決めます。
■⑤ 叱らない防災が続くコツ
「危ない」「ダメ」と叱る防災は長続きしません。「こうすると安全だね」と肯定的に伝えることで、子どもは自分で考え、動くようになります。
■⑥ 親の“無意識の行動”が教科書になる
出口を確認する、エレベーターを避ける、非常口表示を見る。こうした親の無意識の行動こそ、子どもに最も強く伝わる防災教育です。
■⑦ 防災を日常会話にする
ニュースを見たとき、「この時どうする?」と一言添えるだけで、防災は身近になります。重く語らず、短く、繰り返すことが効果的です。
■⑧ 続いている家庭が一番強い
完璧な備えより、続いている備えの方が強いです。少しずつでも、防災が生活の一部になっている家庭ほど、非常時に迷いがありません。
■まとめ|子どもの防災力は日常で育つ
子どもにとって防災は、特別な知識ではなく生活の一部であるべきです。日常に溶け込んだ行動こそが、非常時の力になります。
結論:
子どもの防災は「訓練」より「日常化」で完成します。
防災士として現場を見てきましたが、普段の生活から防災が根付いている子どもほど、非常時でも落ち着いて行動できていました。日常こそが、最高の防災訓練です。

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