【防災士が解説】防災×冬|「困ったこと」は命の前兆だった

冬の災害では、大きな被害より先に「ちょっと困ったこと」が連続して起きます。手が冷たい、動きにくい、寝られない。これらは軽視されがちですが、実は命のリスクが近づいているサインです。防災×冬は、この“小さな困りごと”に気づけるかが分かれ道になります。


■① 手がかじかんで作業できない

寒さで手先の感覚が鈍ると、ファスナーが閉められない、スマホが操作できない、ガス栓が回せないなど、基本的な行動が止まります。冬は「できて当たり前」が一気にできなくなります。


■② 靴を履くのが面倒になる

寒さや暗さで、靴を履く動作そのものが億劫になります。その結果、裸足や室内履きのまま外へ出てしまい、怪我や低体温につながるケースがあります。


■③ 夜に眠れない

寒さ、騒音、不安で眠れない夜が続くと、体力と判断力は急激に低下します。冬の災害では「眠れない」が最大の消耗要因になります。


■④ トイレに行くのがつらい

寒い、暗い、遠い。この三拍子が揃うと、人はトイレを我慢し始めます。水分摂取を控える行動につながり、体調悪化を招きます。


■⑤ 着替える気力がなくなる

濡れていても寒くて着替えたくない。これが低体温の入り口です。冬は「面倒」という感情が命に直結します。


■⑥ 情報を見るのが億劫になる

寒い場所でスマホを出す、ラジオをつける。この小さな行動が億劫になり、情報不足に陥ります。冬は情報遮断が起きやすい季節です。


■⑦ 助けを呼ぶのが恥ずかしくなる

寒さと疲労で、人は他人に頼る気力を失います。「大丈夫」「もう少し我慢」と言い続けることで、状況は悪化します。


■⑧ 小さな不便が連鎖する

一つの困りごとが次の困りごとを生み、行動範囲と判断力を奪っていきます。冬の災害は、この連鎖が静かに進みます。


■まとめ|困ったと感じた時点で対策が必要

冬の防災では、「まだ大丈夫」は最も危険な判断です。困ったと感じた瞬間が、行動すべきタイミングです。

結論:
冬の防災は、「困ったこと」を我慢しないことが命を守ります。
防災士として現場を見てきましたが、深刻な被害の前には必ず小さな困りごとが積み重なっていました。困りごとに早く気づき、早く手を打つことが、冬を生き抜く最大の防災です。

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