【防災士が解説】防災×夏|「ととのった後の多幸感」が危険判断を鈍らせる理由

夏の防災で意外と見過ごされるのが、サウナと水風呂後に訪れる多幸感です。被災現場では、この「気分の良さ」が危険認知を下げ、初動判断を遅らせていました。防災×夏は、心が軽い時ほど慎重さが必要になります。


■① 多幸感は一時的な脳内反応

エンドルフィンなどの分泌により、安心感や前向きさが強まります。実際の体力回復とは一致しません。


■② 危険を過小評価しやすくなる

気分が良い状態では、「大丈夫」「なんとかなる」と判断しがちです。リスク評価が甘くなります。


■③ 疲労のサインを感じにくい

爽快感が、脱水・立ちくらみ・集中力低下といった警告を覆い隠します。異変に気づくのが遅れます。


■④ 判断の先送りが起きやすい

気分が安定していると、急ぐ必要性を感じにくくなります。夏の災害ではこの余裕が致命的になります。


■⑤ 周囲の変化に注意が向かない

自分の内側に意識が向き、天候悪化や警報など外部情報の受信が遅れます。


■⑥ 行動量が増えてしまう

元気になった錯覚から、移動・運転・外出を増やしてしまいます。消耗が一気に進みます。


■⑦ 夜間は影響がさらに強まる

静かな夜に多幸感が重なると、危機感が極端に下がります。判断の誤りに気づきにくくなります。


■⑧ 夏の防災は「気分と行動を切り離す」

気分が良くても、行動基準は下げない。これをルール化することが重要です。


■まとめ|夏の防災は「気分の良さ」を疑う

気持ちが軽い時ほど、体と判断は不安定です。夏はこのズレが事故を生みます。

結論:
防災×夏では、「ととのった直後ほど慎重に動く」意識が命を守ります。
防災士として現場を見てきましたが、気分の高揚が判断遅れにつながった例は少なくありませんでした。夏の防災は、体調だけでなく「気分の変化を管理すること」まで含めて完成します。

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