熱中症は夏の屋外で起きるもの——そう思っている人は多いですが、
実は 死亡事故の約半数は「屋内」で発生 しています。
特に高齢者・子ども・持病がある人は、室内でも命を落とす危険があります。
ここでは、熱中症が室内や車内で起きる理由と、避けるための実践的な対策を解説します。
■ 熱中症が起きやすい場所は?
● 室内(特に高齢者の自宅)
● 車内(わずか10分で危険)
● 炎天下の作業場
● 体育館・スポーツ中
● 公園・運動広場
● 工場・倉庫
● キャンプ場
室内と車内は「安心しやすい」ため、かえって危険な場面が多いのです。
■ 室内で熱中症が多発する理由
● エアコンを“我慢”する
● 風が通らない
● 水分を取る習慣がない
● 高齢者は暑さを感じにくい
● 夜間は熱がこもりやすい
● 扇風機だけでは体温が下がらない
特に高齢者は、暑さの自覚が薄いため危険が高まります。
■ 車内は“短時間で命の危険”
● 直射日光 → 車内温度は10分で+10℃
● 30〜60分で50℃を超える
● エアコン停止で一気に蒸し風呂状態
● 子どもの体温は大人より上がりやすい
「少しだけ」のつもりで子どもを車に残すのは絶対にNGです。
■ 熱中症の危険サイン
● めまい
● 立ちくらみ
● 頭痛
● だるさ
● ぼーっとする
● ふらつく
● 汗が急に出なくなる
● 体温が高い
1つでも出たら、涼しい場所で休むことが必須です。
■ 室内でできる熱中症対策
● エアコンは“27〜28℃で軽くつける”
● 扇風機は風の通りを作るために使用
● 朝と夜に部屋を換気
● 冷たい飲み物をこまめに
● 塩分補給
● 遮光カーテンで直射日光を抑える
「エアコンは贅沢」ではなく、命を守るための装置です。
■ 子どもの熱中症を防ぐために
● 公園で遊ぶ時間を短く
● 帽子・水筒・冷感タオルを必ず
● ベビーカーの“日よけ不足”に注意
● 車内に絶対に残さない
子どもは汗腺が未発達で体温調整が苦手です。
■ 熱中症で“絶対にやってはいけないこと”
● 無理して外で作業
● 体調不良でも運動を続ける
● エアコンを切って就寝
● アルコールだけで水分補給
● 汗をかいたのに水分を取らない
熱中症は“予防”がすべてです。
■ まとめ
熱中症は屋外だけでなく、室内・車内でも命を奪う危険があります。
暑さを感じにくい高齢者、体温調整が苦手な子どもは特にリスクが高いです。
● エアコンを適切に使う
● こまめな水分補給
● 直射日光を避ける
● 車内に子どもを残さない
これらを徹底することで、熱中症は確実に防ぐことができます。

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