災害で最も困るものの1つが「トイレ」。
実は、食料や水よりも早く“限界”が来るのがトイレ問題です。
特に避難所では、災害発生から数時間でトイレが使えなくなり、
衛生環境悪化・感染症・脱水など、命に関わる状況につながります。
ここでは、災害時のトイレ問題と、家庭でできる備えをわかりやすく解説します。
■ トイレが使えなくなる理由
● 断水（流せない）
● 下水道の破損
● 停電でポンプが止まる
● 水が溜まり逆流する
● トイレットペーパー不足
● 長蛇の列で機能しない
災害後すぐに“トイレ崩壊”が起きるのはよくあることです。
■ トイレが使えないと起きる“深刻な問題”
● 排泄を我慢 → 脱水・腎不全
● 暗闇で転倒
● 行列で体調悪化
● 嘔吐・下痢が感染症につながる
● 幼児・高齢者が失禁しやすくなる
● 性的被害のリスク（夜間）
特に感染症は避難所で最も恐れられる問題の一つです。
■ 非常用トイレは“水より優先”
防災士の立場から言うと、
● 水（飲み水）
● 非常用トイレ
は最優先の2大アイテムです。
100均の簡易トイレでも構いません。
最低でも 家族3日分（1人10回） の備えが必要です。
■ 非常用トイレの種類
● 袋タイプ（凝固剤入り）
● 簡易便座タイプ
● 災害用簡易トイレBOX
● ポータブルトイレ
● 自宅トイレを袋で覆って使うタイプ
どれも使い方は簡単で、家庭に備えるべき必須アイテムです。
■ 避難所のトイレは“最初の2日間が特に危険”
● 人数が多く汚れやすい
● 雨で水が使えない
● 夜間は暗い・遠い
● 仮設トイレが不足
初日〜2日目に体調を壊す人が最も多い理由のひとつが「トイレ」です。
■ 子ども・高齢者はトイレ問題で体調悪化が多い
● 子どもは排泄を我慢しがち
● 高齢者は夜間トイレが危険
● トイレの行列が負担
● 暗いトイレが不安
家庭での備えがあれば、避難所でも安心して過ごせます。
■ 家庭でやるべき“トイレの備え”
● 非常用トイレ10〜20回分 × 家族人数
● トイレットペーパー多めに備蓄
● 消臭袋（黒色だと安心）
● ウェットティッシュ
● 小さめの懐中電灯
● ポリ袋（45L）
備えは安価で簡単に揃えられます。
■ まとめ
災害時のトイレ問題は、
命・衛生・尊厳 に直結する非常に重要なテーマです。
避難所のトイレは混雑・汚れ・暗さで危険が多く、
家庭での非常用トイレの備えが“避難生活の質”を大きく左右します。
「水とトイレ」が揃っていれば、災害のストレスは半分以下になります。
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