【防災士が解説】コンサート会場で“命を守るために”知っておくべき安全ポイント|大規模イベントは災害リスクが高い!

ライブ・フェス・コンサート——
多くの人が集まるイベントは最高に楽しい時間ですが、
同時に 「災害が起きたときに最も危険になりやすい場所」 でもあります。

地震・停電・群集事故・熱中症・落下物など、
大人数が密集する空間には特有のリスクがあり、
ちょっとした判断ミスが大きな事故につながることも。

ここでは、防災士として「コンサート会場で命を守るためのポイント」をまとめます。


■ なぜコンサート会場は危険が大きいのか?

● 大勢が密集し、パニックが伝染しやすい
● 非常口まで遠い
● 会場が暗く、足元が見えない
● 音でアナウンスが聞こえにくい
● ステージ設備・照明が多く落下リスクあり
● 熱気で熱中症になりやすい
● 立ち見・押し寄せで群集事故が起きやすい

特に地震・停電・火災が起きた場合、
出口に人が殺到し“群集雪崩”が起きる危険があります。


■ コンサート前に絶対確認すべきポイント3つ


① 非常口の場所

席に着いたらまず「一番近い非常口」を確認。
左右どちらへ逃げるのが最短かを目でチェックしておく。


② 荷物は最小限

避難時に両手が塞がっていると危険。
● リュック
● ペットボトル
● タオル
最低限の荷物で動きやすくしておく。


③ ヒール・厚底靴は避ける

転倒のリスクが高い。
「動きやすい靴」こそ大規模イベントの鉄則。


■ 地震が起きたらどう動く?


▼ 1. 立ち上がって走らない

揺れている最中に動くと転倒・将棋倒しの危険。


▼ 2. 頭を守る

カバン・タオルでOK。
照明・スピーカー・装飾物の落下が最も怖い。


▼ 3. スタッフの指示を待つ

会場は暗い・音が反響するため、勝手に動くと混乱が拡大。
まずはアナウンスに従う。


■ 地震後、避難が必要になったら?

● 焦らない
● 押さない
● 駆けない
● 叫ばない(パニックを誘発)

“群集事故”は災害より先に人が原因で起こります。
誘導に従って整然と行動することが命を守る最重要ポイント。


■ コンサートでよくあるトラブルと対策


① 熱中症

・水分は必ず持つ
・前日にしっかり寝る
・会場内は想像以上に暑い


② 貧血・倒れる人

・混雑エリアは前後左右を確認
・倒れた人がいたら周囲と協力してスペースを作る


③ 押し寄せ事故(群集圧)

・最前列・中央密集地は危険
・“逃げ場のない位置”は避けること
・体調が悪くなったらすぐ抜ける勇気を持つ


■ 屋外フェスで気を付けること

● 落雷
● 強風のステージ倒壊
● 大雨 → 体温低下
● 日射での熱中症
● 足元の悪化

天候の急変時は、スタッフより自分の判断のほうが早い場合が多い。
「ヤバいと思ったら早めに退避」が正解。


■ まとめ

コンサートは最高の時間ですが、
“災害・事故に弱い場所”でもあります。

● 非常口の確認
● 荷物は最小限
● 動きやすい靴
● 地震時は走らない
● 群集事故を避ける行動

これを押さえるだけで、コンサートの安全度は格段に上がります。

楽しい時間を安全に過ごすために、
防災の視点をひとつ加えておいてください。

コメント

タイトルとURLをコピーしました