【防災士が解説】防災×食中毒|「回転寿司店のアニサキス食中毒と予防対策」

広島市安佐南区の回転寿司店で、アニサキスを原因とする食中毒事件が発生しました。生さんまの握りやサーモン軍艦の提供により、利用者1名(40代)が吐き気や胃痛を訴え、医療機関で内視鏡によりアニサキスの虫体が摘出されました。入院はせず回復傾向ですが、保健所は当該店舗に対し一部営業禁止を命令しました。本件は、2025年に広島市で初めて確認されたアニサキスによる食中毒です。


■① 食中毒発生の経緯

  • 2025年10月18日夜、回転寿司店を利用した1名が翌19日未明から吐き気や胃痛を発症。
  • 医療機関での内視鏡検査によりアニサキスの虫体が摘出。
  • 潜伏期間中、原因となる食事は当該回転寿司店で提供された生鮮魚介類のみ。

■② 原因となった料理と調理法

  • 生さんまの握りとサーモン軍艦が原因と特定。
  • 提供過程で冷凍や加熱処理は行われていなかった。
  • 保健所は「冷凍品を除く生食用鮮魚介類の調理と販売の禁止」を命令。

■③ アニサキスとは

  • 寄生虫で、魚介類の内臓に生息。
  • 魚が死ぬと内臓から筋肉へ移動することがあり、生食で食中毒を引き起こす。
  • 食酢、塩漬け、醤油、わさびでは死滅しないため注意が必要。

■④ 予防の基本:加熱

  • アニサキスは加熱で死滅。
  • 中心部まで十分に加熱することが重要。
  • 目安:中心温度60℃で1分以上、または70℃以上で瞬時に死滅。

■⑤ 予防の基本:冷凍

  • 冷凍により死滅。
  • マイナス20℃で24時間以上、内部までしっかり冷凍することが必要。
  • 刺身や寿司ネタに使用する場合は必ず冷凍処理を確認。

■⑥ 予防の基本:除去

  • 内臓に寄生している場合、早めに除去。
  • 筋肉に移動したアニサキスは目視で発見が難しい。
  • 生で食べる料理(刺身、しめさばなど)には、寄生が疑われる魚の使用を避ける。

■⑦ 店舗での安全管理のポイント

  • 鮮魚の仕入れ・管理で寄生リスクを最小化。
  • 内臓除去の徹底と視認確認。
  • 冷凍または加熱処理を行った食材の使用を徹底。
  • 従業員への食中毒リスク教育と調理手順の標準化が重要。

■⑧ 消費者側の対策

  • 生食用の魚介類は信頼できる店舗・業者から購入。
  • 加熱や冷凍済みのものを選ぶ。
  • 刺身や寿司で食べる際は、内臓が適切に除去されているかを確認。
  • 腹痛、吐き気、胃痛などの症状が出た場合は医療機関を早急に受診。

■まとめ|アニサキス食中毒の防止

回転寿司店でのアニサキス食中毒事件は、生食用鮮魚の取り扱いがいかに重要かを示しています。店舗側の加熱・冷凍・除去などの徹底管理と、消費者自身の安全確認が食中毒防止の決め手です。

結論:
防災×食中毒対策では、「加熱・冷凍・内臓除去の徹底管理」と「消費者の安全確認」が、アニサキスによる食中毒を防ぐ基本です。
防災士としての経験からも、食中毒は予防可能なリスクであり、日常の衛生管理と安全意識が事故防止につながることを強く実感しています。

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