【防災士が解説】突然の停電…“最初の5分”で命を守るためにやるべき行動

災害時の停電は、真っ暗になるだけではありません。
情報・安全・生活すべての機能が止まるため、最初の5分の動き方で被害が大きく変わります。

ここでは、家庭で必ず覚えておきたい「停電直後の初動行動」をまとめます。

■ ① まずは“安全確認”が最優先

停電した瞬間に焦って動くと転倒や事故につながります。

● その場で止まって周囲の障害物を確認
● 足元をスマホのライトで照らす
● 揺れを感じる場合は地震の可能性 → 身を守る行動へ

停電は地震と同時に起きることが多く、まずは身の安全を守ることが第一です。

停電と同時にガス警報器や換気が止まり、火災リスクが高まります。

● ガスコンロを使っていた場合 → すぐに火を消す
● ストーブ・キャンドル使用中 → 必ず消火
● ガス臭がしたら換気をして119番へ

暗闇で火を扱うのは非常に危険なので、必ずライトを確保してから行動します。

停電直後は“照明の確保”が生存率を左右します。

● ランタン（最優先）
● スマホのライト
● 懐中電灯
● ヘッドライト（両手が空くので最強）

特にランタンは部屋全体を広く照らせるため、家庭に必ず1つ常備したい防災グッズです。

停電時は家族の声が唯一の情報。

● 子ども
● 高齢者
● 体の不自由な人

まずは全員の位置と安全を確認し、同じ部屋に集合するのがベストです。

停電が長引くと、スマホが命綱になります。

● 低電力モード
● 画面の明るさを最低に
● 不要なアプリを終了
● モバイルバッテリーを準備

情報収集・家族との連絡手段として、バッテリーの確保は最優先です。

停電の最初の5分でやるべきことは、たった5つ。

この初動を覚えておくと、どんな災害でも大きな事故を防ぐことができます。

「停電はいつか必ず起きる」
その前提で、今日からできる備えを進めていきましょう。