【防災士が警鐘】毎年なくならない“プール事故”── 子どもを守るために知っておくべき5つの習慣

夏になると必ずニュースになる「プールでの事故」。
学校・市民プール・レジャープール……どんな場所でも共通して言えるのは、
“ほとんどが防げた事故”だということです。

ここでは、防災士の視点で「プール事故が起きる理由」と「家庭でできる対策」をまとめます。


■ ① 事故の8割は“浅い場所”で起きている

意外にも、深いプールではなく、水深1m以下の場所で多く発生します。

● 足がつくからと油断する
● 子どもがふざけて転ぶ
● 水を飲んでパニックになる

「浅い=安全」ではありません。
どの深さでも大人の目が必要です。


■ ② “一瞬目を離しただけ”が事故の原因

プール事故の共通点はこの一言。

● スマホを見ていた数十秒
● 友達同士で話していた
● 別の子どもの世話をしていた

水の事故は“無音で起きる”ため、助けを呼べず静かに沈むのが特徴。
大人の目線は常に子どもの動きを追うことが大切です。


■ ③ 子どもは「疲れ」に気付けない

泳ぐことに夢中になり、限界を超えてしまうケースも多発しています。

● バタ足だけでも心拍数が急上昇
● 水中は体力消耗が大きい
● 無理して泳ぎ続けると沈む

10〜15分に1回は必ず休憩を挟む習慣が、事故防止につながります。


■ ④ “滑りやすい床”がケガの大半を占める

プールサイドの転倒は、骨折・脳震盪にもつながります。

● 走らない
● 飛び込まない
● サンダルは滑りにくいものを使用

特に子どもは楽しくなると走り出しやすく、
周囲の声かけが予防のカギになります。


■ ⑤ ゴーグル・ラッシュガードは安全対策にもなる

装備は「日焼け対策」だけではありません。

● ゴーグル → 水中で視界が確保できパニックが減る
● ラッシュガード → 体温低下を防ぐ
● 浮き具 → 必要な年齢は必ず使用(過信は禁物)

正しい装備は事故を防ぐ“安全装置”になります。


■ まとめ

プール事故を防ぐポイントは、たった5つ。

  1. 浅い場所でも油断しない
  2. 大人が“絶対に目を離さない”
  3. 10〜15分おきに休憩
  4. プールサイドを走らない
  5. 正しい装備で事故を防止

プールは楽しい場所ですが、一歩間違えば大事故になります。
子どもを守れるのは、そばにいる大人だけ。

ルールを徹底し、安全に夏を楽しみましょう。

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