首都直下地震の備えというと、
どうしても「命を守る行動」に意識が集中します。
しかし本当に厳しいのは、
生き延びた“その後”の生活です。
避難者480万人という想定は、
単なる一時避難ではなく、
長期の生活破綻が広範囲で起きる
ことを示しています。
■① 首都直下地震は「短期災害」では終わらない
都市型災害の最大の特徴は、
復旧に時間がかかることです。
・水道:数週間〜数か月
・電気:地域差あり
・ガス:復旧に最も時間がかかる
・物流:人手不足で遅延
揺れが収まっても、
生活はすぐには戻りません。
■② 住まいが無事でも「住み続けられない」
首都直下地震では、
建物が倒壊していなくても
住み続けられないケースが多発します。
・断水で生活不能
・トイレ・排水が使えない
・エレベーター停止による孤立
・近隣火災や余震による不安
これは特に、
マンション・集合住宅で顕著です。
■③ 避難生活の長期化がもたらす影響
避難生活が長期化すると、
次の問題が表面化します。
・体力・筋力の低下
・持病の悪化
・メンタル不調
・仕事・学業の中断
災害は、
命だけでなく生活基盤を削っていく
という現実を忘れてはいけません。
■④ 「お金」と「情報」が明暗を分ける
生活再建で差が出るのは、
物資よりも次の2つです。
・すぐ使える現金
・正確で早い情報
キャッシュレスが使えない状況では、
現金の有無が行動範囲を左右します。
また、
支援制度・罹災証明・仮住まい情報を
どれだけ早く知れるかが再建スピードを決めます。
■⑤ 家族単位で考える「生活再建シナリオ」
首都直下地震では、
家族ごとに状況が大きく変わります。
・通勤・通学はどうなるか
・仕事は続けられるか
・子どもや高齢者の居場所
・一時的に身を寄せる先はあるか
これらを
平時に話し合っている家庭は、
再建が圧倒的に早い傾向があります。
■⑥ 今すぐできる現実的な備え
生活再建を見据えた備えとして、
最低限やっておきたいことです。
・現金を少額でも手元に置く
・重要書類を写真で保存
・支援制度の存在を知っておく
・「誰を頼れるか」を整理する
防災は、
非常時だけでなく、
非常時後のための準備でもあります。
■⑦ まとめ|首都直下地震対策は「生活再建」までが防災
防災とは、
揺れから身を守ることだけではありません。
・どう生き延びるか
・どう暮らしを立て直すか
・どこまで耐えられるか
ここまで考えて初めて、
首都直下地震への備えは完成します。
「生き残る」だけで終わらせない。
それが、
都市に生きる私たちに求められる
現実的な防災なのです。

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