首都直下地震が発生した瞬間、
多くの人がまず考えるのが
「家に帰れるかどうか」です。
しかし都市型大地震では、
帰宅できない人が大量に発生する
ことが前提条件になります。
帰宅困難は不運ではなく、
想定不足が生む二次災害です。
■① 首都直下地震で帰宅困難者が続出する理由
首都圏では次の条件が同時に起きます。
・鉄道の長時間停止
・道路寸断と大渋滞
・通信障害による情報不足
・駅・ターミナルの閉鎖
この状況で移動を始めること自体が、
危険行動になるケースも少なくありません。
■② 「歩いて帰れる距離」という幻想
よくある誤解が、
「数時間歩けば帰れる」という考えです。
実際には、
・人で道路が埋まる
・余震・火災で通行止め
・夜間・悪天候
・体力の消耗
が重なり、
徒歩帰宅は想像以上に過酷です。
特に、
10km以上の徒歩移動は高リスク
と考えるべきです。
■③ 帰宅途中が最も危険な時間帯
帰宅困難で最も危険なのは、
・日没後
・火災が拡大している時間帯
・情報が錯綜している初動期
です。
この時間帯に動くことは、
災害に自ら近づく行為になりかねません。
■④ 行政が「むやみに帰るな」と言う理由
自治体が繰り返し発信しているのが、
「一斉帰宅の抑制」です。
理由は明確です。
・群集事故防止
・救急・消防活動の妨げ防止
・二次災害の回避
帰らない判断は、
自分だけでなく都市全体を守る行動でもあります。
■⑤ 帰宅困難に備えて個人がやるべき準備
最低限、
次の備えは必須です。
・職場・学校に留まる前提の意識
・簡易的な非常食・水
・歩きやすい靴
・モバイルバッテリー
「家に帰るための備え」ではなく、
「帰らないための備え」が重要です。
■⑥ 家族で決めておく帰宅ルール
混乱時に迷わないため、
事前に次を決めておきましょう。
・無理に迎えに行かない
・連絡が取れなくても移動しない
・一定時間はその場待機
この共有があるだけで、
二次被害の多くは防げます。
■⑦ まとめ|首都直下地震では「帰らない勇気」が命を守る
首都直下地震では、
・帰れるかではなく
・帰るべきかを考える
視点が重要です。
・動かない
・留まる
・安全を優先する
この判断が、
群集災害・火災・事故から命を守ります。
首都直下地震への備えとは、
帰宅を前提にしない行動設計。
それが、
都市で生き延びるための
現実的な防災なのです。

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