【防災士が解説】「睡眠 × 防災」── 良質な睡眠は“災害に強い体と心”をつくる最強の備え

健康ジャンルでもっとも検索が多いのが「睡眠」。
ですが、実は睡眠は
防災の土台そのもの
と言えるほど重要な要素です。

災害は突然起こり、
体力・判断力・メンタルが一気に試されます。

普段から睡眠を整えておくことは、
見えない形で“命を守る準備”になっているのです。

■ 睡眠不足は“災害弱者”をつくる

睡眠が乱れると…

● 判断が遅くなる
● 動作が鈍る
● イライラが増える
● 集中力が落ちる
● 非常時のパニックが増える
● 災害後のストレス耐性が激減

これらは全て、
災害時に最も避けたい状態。

睡眠は「防災の基礎体力」。

夜の災害は、
● 足元がふらつく
● 正しい判断ができない
● 家族に声掛けが遅れる

などの問題が起きやすい。

避難所は…

● 光
● 音
● 他人の気配
● 不安
● 寒さ暑さ

などで眠りにくい環境。

普段から睡眠の質を整えておくと、
不安定な環境でも比較的落ち着けます。

災害後はメンタルの負担が増加。

睡眠が乱れていると
● PTSD
● 不安症
● イライラ
● 情緒不安定

に繋がりやすい。

睡眠は毎日7〜8時間。
人生の1/3を過ごす場所です。

● 家具固定
● 落下物対策
● ガラス飛散防止
● 寝る場所の確保

寝室の防災対策は“命を守る最短の防災”。

ブルーライトで睡眠の質が低下し、
災害時の判断力も落ちます。

災害時のケガ予防にもなる柔軟性アップ。

睡眠が浅くなり、
夜間の災害で動けなくなるリスクが増える。

ベッド横に置いておくと、
夜間の地震で即行動できる。

● 耳栓
● アイマスク
● ネックピロー
● 軽量毛布
● 体温調整できる寝具
● カセット暖房（冬場）

避難所生活でこれらがあると
睡眠の質が段違いに変わります。

子どもは大人以上に睡眠の影響が大きい。

● 睡眠不足 → グズる・不安が増える
● 夜間の災害 → 起こしても動けない
● 避難所 → 音や光に敏感で眠れない

普段から睡眠習慣を整えることが
“子どもの防災力”にもつながる。

睡眠と防災は、一見関係なさそうで実は直結。

“よく眠れる体づくり”は、
あらゆる災害から家族を守る行動に直結します。