【元消防職員・防災士が解説】防災×熊本地震と「本震は一度とは限らない」|前震という言葉が判断を狂わせた

2016年4月に発生した熊本地震は、
日本の防災意識に決定的な転換を迫りました。

最大の教訓は、
「大きな地震は一度で終わらない」
という現実です。


■① 熊本地震で何が特異だったのか

熊本地震の最大の特徴は、

・震度7が2回発生
・最初の震度7が「前震」だった
・本震まで約28時間の空白

という、
これまでの常識を覆す地震経過でした。

多くの人が、
「もう大きな揺れは来ない」
と判断してしまったことが、
被害を拡大させました。


■② 「前震」という言葉が生んだ油断

最初の大きな揺れの後、

・家に戻った
・片付けを始めた
・避難をやめた

という行動が各地で見られました。

「前震」という言葉は結果論です。
その時点では、本震かどうか分からない
という事実が、
十分に共有されていませんでした。


■③ 熊本地震で起きた二度目の被害

本震では、

・前震で弱った建物が倒壊
・屋内に戻っていた人が下敷き
・余震がさらに恐怖を増幅

という連鎖が発生しました。

一度助かっても、
判断を誤れば再び危険にさらされる。
それを突きつけた災害です。


■④ 防災で必要なのは「大きな揺れ=警戒継続」

重要なのは、

・一度耐えたから大丈夫
ではなく、
大きな揺れが来たら警戒を続けること

・家にはすぐ戻らない
・余震前提で行動する
・安全確認が済むまで近づかない

これが熊本地震型災害への基本姿勢です。


■⑤ 熊本地震が示した「住めない家」の現実

熊本地震では、

・外観は無事
・しかし構造は損傷

という住宅が多数ありました。

・壁のひび
・柱のずれ
・建具の異常

これらは、
次の揺れで致命傷になるサインです。


■⑥ 家庭でできる熊本地震型防災

熊本地震の教訓として、
次を必ず共有してください。

・大きな地震後は戻らない
・余震が数日続く前提
・在宅避難より屋外・車中の安全確保

「一度目で終わらない」
という前提が、
命を守ります。


■⑦ 子どもには「また揺れるかもしれない」と教える

子どもは、

・もう終わった
と考えがちです。

「また来るかもしれないから離れていよう」
と伝えることで、
行動が継続します。


■⑧ まとめ|熊本地震が教えた「継続警戒の防災」

熊本地震は、
こう私たちに問いかけました。

・地震は一度きりではない
・最初の判断が次の運命を決める
・警戒を解くのは最後でいい

防災とは、
一瞬の対応ではありません。

危険が完全に去るまで、判断を緩めないこと。

それが、
熊本地震という
連続型地震災害から学ぶ、
今も、そしてこれからも必要な
防災の核心なのです。

コメント

タイトルとURLをコピーしました