【防災士が解説】「メガネ × 防災」── 視力が落ちた瞬間に“避難行動が致命的に遅くなる”理由と、今日からできる備え方

視力が悪い人にとって、
メガネは命そのもの。

災害時は、割れる・落とす・見えない…
その一瞬のトラブルが、
避難行動のスピードと安全を大きく左右します。

この記事では「メガネ × 防災」の具体的な備え方を分かりやすく解説します。


■ なぜメガネは“防災で最重要アイテム”なのか

災害時、視界を失うことは…

● がれきで転ぶ
● 足元の破片が見えない
● 避難経路が読めない
● 看板・標識が見えない
● 家族を見失う
● 夜間の避難が危険

命のリスクが一気に跳ね上がる。


■ 災害時に起きやすい“メガネのトラブル”


● 落下

揺れや転倒でメガネが飛ぶ。


● 破損

ガラス破片や衝撃で折れる。


● 曇る

寒暖差・マスク利用で視界が一気に白くなる。


● 曲がる

避難所で寝ている時に踏まれる。


メガネ使用者にとって、これはすべて“命の問題”。


■ 防災士がすすめる「メガネの備え」 BEST5


① 予備メガネを必ず作る

避難所・車・バッグ・職場のどこかに1本。
低価格のものでOK。
“視力を確保する”ことが最優先。


② メガネケースは“固いタイプ”を選ぶ

布ケースは災害では役に立たない。
ハードケースが最強。


③ 眼鏡拭き・曇り止めをセット

避難所での生活は“埃・湿気・マスク”で曇りやすい。


④ 寝る時は枕元に置く

地震は深夜に起きやすい。
“手を伸ばせば届く距離”が鉄則。


⑤ 子どものメガネは必ず名前を書いておく

避難所で紛失が多発する。
子どもは特に視力トラブルに弱い。


■ メガネがないと“スマホが使えない”問題

災害時はスマホが命綱。

● 地図が読めない
● 家族に連絡できない
● SNSで情報収集できない
● 写真で被害を残せない

視界が曖昧=スマホ機能がほぼ使えない。


■ コンタクト使用者の防災ポイント


● 1DAYを多めに備蓄

水が無い時でも衛生的に使える。


● ケース + 洗浄液

断水時は洗浄液が命綱。


● 目をこする癖に注意

避難生活はホコリが多く、眼病リスクが上がる。


● 眼鏡は必ず併用

最終的に頼れるのは“メガネ”だけ。


■ 高齢者のメガネ防災

高齢者は…

● 視力低下が早い
● メガネを落としやすい
● 紛失に気づきにくい

家族が“2本目を準備”しておくのが最善。


■ 避難所での“メガネを守る工夫”


● ランタンの近くに置かない(熱で変形)
● 寝る前にケースへ
● 子どもが踏まないよう高い位置に
● 洗面所の水滴に注意

避難所の生活環境はメガネにとって過酷。


■ 意外と知らない“メガネ × 防災”の裏技


● スマホの「カメラ」で距離を拡大して読む

メガネがない時の応急処置に。


● メガネを滑りにくくする耳パッド

汗や雨で落ちやすい人におすすめ。


● 古いメガネも“予備”として保管

災害時は多少度が合わなくても役に立つ。


■ まとめ

メガネ × 防災は、視界=命を守るための最重要行動。

  1. 予備メガネを1本は作る
  2. ハードケースで破損を防止
  3. 枕元に置く習慣をつける
  4. コンタクト利用者は1DAY多めに備蓄
  5. 高齢者・子どもは特に丁寧に準備
  6. 視界が確保されるだけで避難の質が一気に上がる

“視界の確保は命の確保”。
メガネの備えは、今日から必ず始めてください。

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