雨具は「雨に濡れないための道具」ではありません。
防災の視点では、
避難行動・体温維持・視界確保・手の自由度
すべてに関わる“命の装備”です。
豪雨・台風・ゲリラ豪雨・水害の増える今、
雨具をどう防災仕様にするかで、
あなたと家族の安全が大きく変わります。
■ なぜ雨具は防災の“最重要アイテム”なのか
災害時の「雨に濡れる」は、重大なリスク。
● 体温が奪われる
● 視界が悪くなる
● 足元が滑りやすくなる
● 手がふさがる
● 荷物が増える
● 子どもの歩行が遅れる
避難時の安全性が一気に下がる。
■ 傘・カッパ・ポンチョ、どれが最強?
状況によって役割が違う。
● 傘
→ 短時間の移動向き
→ 視界確保がしやすい
→ 風には弱い
● カッパ(レインウェア)
→ 最強の避難装備
→ 両手が空く
→ 長距離歩行・災害避難向き
→ 蒸れやすいので注意
● ポンチョ
→ 子ども・高齢者向き
→ リュックごと覆える
→ 素早く着脱できる
→ 強風には弱い
■ 防災士がすすめる“雨具の最適セット”
① レインウェア(上下)
避難行動に最も必要。
② ポンチョ
子ども・高齢者・荷物が多い人に最適。
③ 折り畳み傘
突然の雨に備えてカバンへ常備。
④ 防水リュックカバー
持ち物を濡らさないことは防災の基本。
⑤ 靴の防水スプレー
雨具とセットで使うと歩行が安全。
■ 災害時の雨具の使い方ポイント
● カッパは“歩く災害”に強い
豪雨・浸水道路・長距離避難では
レインウェアが圧倒的に安全。
● 傘は片手が塞がる
避難時に傘はあまり向かない。
風で折れる可能性も高い。
● ポンチョは“家族避難”で強い
子どもを抱えながら避難できる。
リュック丸ごと覆えるのは大きなメリット。
● 反射材をつける
夜間の避難は車から見えにくい。
反射バンドは命を守る。
■ 雨具 × 子育て防災
雨の日の避難は“子どもが最も遅れる”。
● 服が濡れると体温が奪われる
● 長靴は滑ることも
● 子どもの傘は風に弱い
● リュックが濡れると重くなる
ポンチョ + 長靴より“防水スニーカー + カッパ”が安全。
■ 雨具 × 高齢者防災
高齢者は…
● 転倒しやすい
● 足元が見えにくい
● 風でバランスを崩す
→ カッパ + 滑りにくい靴 が最適。
■ 雨具で“体温が守られる”ことの意味
災害時の体温低下は命に直結。
特に…
● 子ども
● 高齢者
● 体力のない人
● 雨の夜間避難
濡れない=命を守る行動。
■ 雨具 × 非常持ち出し袋
レインウェアは 非常持ち出し袋に必ず入れるべき必須アイテム。
理由は…
● 手が自由
● 両手で子どもを守れる
● 夜間歩行に強い
● 荷物を濡らさない
● 停電時の安全確保
● 寒さ対策になる
“傘よりもカッパ”が防災の正解。
■ まとめ
雨具 × 防災は、避難行動を安全にするための最重要準備。
- 濡れると体温が奪われ、行動速度が落ちる
- 避難には傘よりカッパが圧倒的に安全
- ポンチョは子ども・高齢者・荷物多い人に最適
- 防水スプレー・反射材の併用が効果的
- 非常持ち出し袋にレインウェアは必ず入れる
雨具を“命の装備”として準備しておくことで、
どんな天候でも避難・行動の質が劇的に安全になります。

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