【防災士が解説】「手袋 × 防災」── ガラス片・火傷・寒さから手を守る“最強の防災アイテム”

防災用品の中でも、意外と軽視されがちなのが「手袋」。
しかし、災害現場では
手を守れるかどうかが行動の質と安全性を決定します。

地震・豪雨・火災後の片付けでは、
ケガの約6割が“手”に集中すると言われるほど。
手袋を1つ備えるだけで、負傷リスクは大幅に減ります。


■ 手袋が防災で必ず必要な理由

手は災害時、最も“むき出し”で危険にさらされる部位。

● ガラス片
● 曲がった金属
● 建材の破片
● 釘・ネジ
● 熱い物
● 泥・汚水
● 粉じん

素手で片付けると小傷どころか、大ケガにつながることも。

手袋は「ケガを未然に防ぐ命の装備」です。


■ 防災に最適な手袋の種類


① 軍手(基本)

粉じん・軽作業に使える。最低1セットは必須。


② ゴム付き軍手(グリップ強化)

瓦礫撤去・重い物の移動に最適。
滑りにくく安全性が高い。


③ 耐熱手袋(火災・調理)

火の粉・熱から手を守る。
停電時のカセットコンロ使用時にも安心。


④ ゴム手袋(断水・衛生対策)

排水作業・汚水対応で必須。


⑤ ニトリル手袋(感染症対策)

避難所での掃除やケガの応急処置に役立つ。


⑥ 冬用手袋(低体温症対策)

停電時の寒さで最強。


■ 手袋 × 防災の使い道 BEST12


① ケガ防止

ガラス片・木片・金属片から手を守る最重要用途。


② 重い物を持つときの滑り止め

避難経路の確保や片付けで大活躍。


③ 火傷防止

熱い物・火の粉から皮膚を守る。


④ 断水時の衛生管理

汚水処理、トイレ対応で必須。


⑤ 泥の片付け

豪雨災害の泥は素手で触ると危険。


⑥ 避難所の掃除

掃除中の感染症リスクを減らせる。


⑦ 冬の冷え対策

手先がかじかむと、細かい作業ができない。


⑧ ロープを扱うとき

素手だと焼けどや擦り傷に。


⑨ 応急処置の介助

血液・分泌物に直接触れないための予防になる。


⑩ 車の雪かき・落下物除去

外に出る作業の必需品。


⑪ 炊き出し・非常調理

熱や汚れ対策に使える。


⑫ 子どもの安全対策

ケガをしやすい子どもには小さめの軍手を。


■ 手袋は“複数種類 × 家族人数分”が必須

防災士としての結論はこれ。

✔ 軍手 × 2

✔ ゴム付き軍手 × 1

✔ ニトリル手袋 × 5~10

✔ ゴム手袋 × 1

✔ 冬用手袋 × 季節に応じて

この「複数種セット」が最も安全性が高い。


■ 手袋 × 子ども防災

子どもの手は小さく弱いので…

● 子どもサイズの軍手
● すべり止め付き
● 手首まで覆える長めタイプ

が圧倒的におすすめ。


■ 手袋 × 高齢者防災

高齢者は皮膚が薄く、少しの衝撃で傷になりやすい。

● 柔らかめ
● ゴム付きで握力を補助
● 防寒タイプ

の3つが大事。


■ 手袋を“防災で使いこなす”テクニック


● 左右をひもでつないでおく

避難中に片方を落とさない。


● 2セットを“圧縮袋”に入れる

嵩張らず、防災リュックに入りやすい。


● 車・職場にも常備

災害は常に「外」で起こる可能性が高い。


● ニトリル手袋は数十枚あると安心

掃除・応急処置・衛生管理に万能。


■ まとめ

手袋 × 防災 は、避難時の安全性を決定する必須アイテム。

  1. 瓦礫・ガラス片から手を守る
  2. 滑り止め・耐熱など用途別に種類を揃える
  3. 子ども・高齢者用も必要
  4. 衛生管理・掃除・片付けで大活躍
  5. 防災リュック・車・職場に必ず入れる

手袋は“最も使われる防災アイテム”。
備えておくだけで、災害時のケガを大きく減らせます。

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