【防災士が解説】「靴 × 防災」── ガラス片・瓦礫・泥水から足を守り“避難速度を決める”命の装備

災害時、最も大切な装備は“靴”。
食料でも水でもなく「靴」です。

理由はシンプルで、
避難行動=歩く/走る/踏み越える
そのすべての安全性とスピードを“靴が決める”からです。

実際、災害現場では
「スリッパ・サンダルでケガ → 避難不能」
という例が毎回のように起こっています。


■ なぜ“防災で靴が最重要”なのか?

避難時の地面は危険の集合体。

● ガラス片
● 曲がった金属
● ブロック片
● 木材・釘
● 泥水・冠水
● 火災による熱
● 地震で崩れた建材

→ スリッパ・サンダルは一瞬で破れる。
→ 裸足で外に出るのは“命の危険”。

靴を履いているかどうかで、避難の成功率が大きく変わる。


■ 防災に最適な靴の条件(結論:この5つ)


① 底が厚く、硬い

ガラス片を踏んでも貫通しにくい。


② かかとが覆われている

サンダルは避難中に脱げて危険。


③ ひも or マジックテープで固定できる

緩い靴は転倒リスクが高い。


④ 滑りにくいソール

雨・泥・瓦礫で滑ると大ケガにつながる。


⑤ 防水 or 撥水

豪雨・浸水で足元が濡れると低体温を引き起こす。


■ 靴 × 防災の使い道 BEST10


① ガラス片・瓦礫から足を守る

最重要。怪我の大半は足元から。


② 避難速度を上げる

靴が悪いと“走れない・歩けない”。


③ 雨・泥水での転倒防止

豪雨災害で滑る事故は非常に多い。


④ 冬の避難での防寒

足が濡れると一気に体力を奪われる。


⑤ 火災現場周辺の熱から守る

ゴム底が厚い靴が推奨。


⑥ 荷物運びでの安全確保

足をぶつけても痛みが少ない。


⑦ 避難所での衛生保護

汚れた床・濡れた場所を歩くときに必要。


⑧ 車中泊での出入りを安全に

震災後は車外が危険なので靴が必須。


⑨ 子どもの転倒防止

靴が脱げにくいモデルが理想。


⑩ 足首を保護

ミドルカットモデルは捻挫防止に強い。


■ 防災士がすすめる“靴のタイプ別おすすめ”


● スニーカー(防災の基本)

軽さ・動きやすさ・保護力のバランスが最強。


● トレッキングシューズ(最強クラス)

瓦礫・滑り・泥水に強い。
特に地震後の片付け時はこれがベスト。


● 安全靴(片付け作業向け)

つま先保護が優秀。家屋倒壊後の作業に必須。


● 長靴(豪雨・浸水時)

ただし滑りやすいモデルもあるので注意。


■ 子ども × 防災靴のポイント

● 軽い
● 脱げない
● マジックテープ or ゴム紐
● 雨でも安心な素材

子どもは避難中に転びやすいため、靴選びが命を守る。


■ 高齢者 × 防災靴のポイント

● 軽くて滑りにくい
● 履き口が広く脱ぎ履きが簡単
● つま先がしっかり保護されている

高齢者の転倒は致命傷になりやすく、靴は特に重要。


■ 防災で靴を“最大限活用する”テクニック


● 就寝時は“ベッド脇に靴を置く”

地震は寝ているときに起きることが多い。


● 靴下を必ずセットで準備

濡れた靴+濡れた靴下は危険。


● 家に“防災靴コーナー”を作る

玄関に1足、防災専用を置くだけで即避難できる。


● 車にも靴を常備

災害発生時は徒歩移動が必要になる可能性が高い。


■ 家族分の備え方(結論)

● 防災靴 × 家族人数分
● 子どもはサイズ変動に合わせて1サイズ上も備える
● 防水スプレーでメンテナンス
● 玄関・車・職場に1足ずつ置くのが理想


■ まとめ

靴 × 防災 は“命を守る核心アイテム”。

  1. ガラス片・瓦礫から足を守り避難速度を上げる
  2. 防水・固定・滑り止めが安全の鍵
  3. 子ども・高齢者こそ靴選びが命に関わる
  4. 玄関・車・職場に常備で“どこでもすぐ避難”が可能
  5. トレッキングシューズが最強の防災靴

靴は、防災の装備の中でもトップクラスに重要。
“まず靴を備える”ことが命を守る第一歩です。

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