災害時、学校現場では「命を守る」「連絡を回す」ことが最優先になります。
一方で見落とされがちなのが、個人情報や学習データの扱いです。
防災×GIGAでは、データを守ることも重要な防災対策の一つになります。
この記事では、防災士の視点から、災害時のデータ管理と情報保護の考え方を整理します。
■① 災害時こそ個人情報は流出しやすい
混乱した現場では、次のような事態が起こりがちです。
・端末の紛失や置き忘れ
・第三者の目に触れる場所での操作
・紙とデータの混在による管理崩壊
これは不注意ではなく、非常時特有のリスクです。
■② データ流出は二次被害を生む
個人情報の流出は、災害後に新たな問題を生みます。
・家庭への不信感
・学校への苦情
・復旧後の対応負担
命に直結しなくても、現場の回復を大きく遅らせる要因になります。
■③ 防災士から見て多かった失敗
現場で多かったのは、次のようなケースです。
・誰でも見られる状態で名簿を扱う
・端末ロックや管理が徹底されていない
・非常時だから仕方ないという判断
非常時だからこそ、最低限のルールが必要になります。
■④ 「完璧な管理」より「被害を広げない設計」
災害時に完璧な情報管理は不可能です。
・端末に保存する情報を最小限にする
・一時的な共有は期限を切る
・閲覧権限を絞る
被害をゼロにするより、広げない設計が現実的です。
■⑤ 行政が言いにくい本音
行政としては、非常時の情報管理も重要だと分かっています。
しかし現場の負担を考えると、細かく指示しきれないのが実情です。
だからこそ、学校側でシンプルなルールを持っておくことが求められます。
■⑥ 自律型判断は情報管理にも必要
誰が、どこまで、見ていいのか。
この判断が現場でできるかどうかが、混乱を防ぎます。
・見なくていい情報は見ない
・共有しなくていい情報は出さない
これも自律型行動の一つです。
■⑦ GIGAは紙より安全に使える場合もある
紙の名簿や書類は、
・落とす
・見られる
・回収できない
というリスクがあります。
適切に設定されたGIGA端末の方が、結果的に安全な場面もあります。
■⑧ 平時のルールが非常時を守る
非常時に新しいルールを作る余裕はありません。
・端末ロック
・持ち出しルール
・画面の扱い方
これらを平時から徹底しておくことが、防災につながります。
■まとめ|情報を守ることも防災の一部
防災×GIGAでは、命と同時に信頼も守る必要があります。
結論:
防災×GIGAでは、個人情報とデータを守ることも、現場の回復を早める重要な防災対策である。
防災士として現場を見てきた中で、
最低限の情報管理ができていた学校ほど、災害後のトラブルが少なく、復旧に集中できていました。
情報を守る意識は、災害対応力を静かに底上げします。

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