【防災士が解説】防災×残クレ(残価設定クレジット)|災害時に「身動きが取れなくなる」リスク

車を手軽に持てる方法として広がっている残価設定クレジット(残クレ)。
月々の支払いが抑えられる一方で、災害時には思わぬ弱点が表に出ます。
防災の現場では、「車を持っているか」より「自由に使えるか」が重要になります。

この記事では、防災士の視点から、防災×残クレのリスクと考え方を整理します。


■① 災害時、車は「避難手段」そのものになる

災害時、車は単なる移動手段ではありません。

・早期避難
・家族の安全確保
・車中避難
・物資運搬

この役割を果たせるかどうかが、被害の差になります。


■② 残クレの前提は「計画通り使えること」

残クレは、次の前提で成り立っています。

・契約期間中の使用制限
・走行距離の上限
・原状回復が前提

しかし災害時は、この前提が簡単に崩れます。


■③ 防災士から見て多かった失敗

現場で実際に見てきたのは、こうしたケースです。

・被災で車が傷つき高額精算
・避難で走行距離が超過
・車中避難をためらう

「使いたい時に使えない」心理的ブレーキが生まれていました。


■④ 防災では「制限の少なさ」が安全につながる

防災の観点では、車に求める条件は明確です。

・傷や汚れを気にせず使える
・距離制限を気にしなくていい
・緊急時に躊躇しない

残クレは、この点で不利になる場合があります。


■⑤ 行政が言いにくい本音

行政は、災害時に「早めの避難」を繰り返し呼びかけます。
本音では、「車を遠慮なく使って避難してほしい」と考えています。

制限が判断を鈍らせることは、行政側も懸念しています。


■⑥ 自律型避難と車の自由度

自律型避難では、次の判断が重要です。

・今、動くか
・どこへ向かうか
・どれだけ使うか

車の使用に制限や不安があると、判断が遅れます。
自由度の高い車ほど、行動は早くなります。


■⑦ 残クレを選ぶなら防災的に意識すべき点

残クレを完全に否定する必要はありません。
ただし防災視点では、次を意識する必要があります。

・災害時の損傷補償内容
・距離超過や損傷時の扱い
・車中避難を想定できるか

契約内容を把握していないことが、最大のリスクになります。


■⑧ 車は「資産」ではなく「命を守る道具」

防災の現場では、車は消耗品です。

・汚れる
・傷つく
・価値が下がる

それでも、命が守れれば十分です。
この割り切りができるかどうかが、防災力の差になります。


■まとめ|残クレは防災視点で再評価が必要

残クレは、家計管理の面では有効な選択肢です。
しかし防災の視点では、「自由に使えない可能性」が大きな弱点になります。

結論:
防災の観点では、残クレは「月額の安さ」より「災害時に遠慮なく使えるか」で判断すべきである。

防災士として現場を見てきた中で、
車を気にせず使えた人ほど、避難判断が早く、結果的に被害を小さく抑えられていました。
車は家計の道具である前に、命を守る道具です。

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