【防災士が解説】防災×自律型避難|詰め込み式の義務教育が生む弊害

このサイトは、元消防職員・防災士として

実際の災害現場・避難所・長期避難生活を経験してきた運営者が、

「命を守る」だけでなく、

その後の生活と尊厳を守る防災を伝えるために運営しています。

防災は一日で終わりません。

被災は長期戦です。

本サイトでは、

・自律型避難

・避難服

・耐災害力(お金・心・判断)

・壊れない避難生活

・やらなくていい防災

という5つの柱を軸に、

現場で本当に役立った知識だけを記録しています。

災害時に何をすればいいか分からず不安な方が、

情報に振り回されず、自分で判断し行動できるようになることを目的としています。自律型避難は、「勝手に動く力」ではありません。
情報を理解し、状況に当てはめ、早く決めて動く力です。
しかし日本の義務教育、とくに詰め込み式の学び方は、この力を育てにくい構造を持っています。

この記事では、防災士の視点から、自律型避難と詰め込み式教育の弊害を整理します。


■① 詰め込み教育は「正解待ち」を強化する

詰め込み式教育では、

・正解が一つある
・早く答えを出す
・間違えないことが評価される

傾向が強くなります。
この学び方は、災害時に必要な「不確実な中で決める力」を弱めます。


■② 災害には「正解」が存在しない

実際の災害では、

・状況は刻々と変わる
・情報は不完全
・選択肢に優劣はない

という状態が普通です。
正解を待つ思考は、そのまま行動停止につながります。


■③ 防災士から見て多かった教育由来の失敗

現場で多かったのは、

・正しい指示を探して動けない
・判断を他人に委ねる
・間違えることを極端に恐れる

これらは性格ではなく、教育で身についた思考パターンでした。


■④ 詰め込み教育は「間違い=悪」を刷り込む

詰め込み式教育では、

・間違えると減点
・失敗は恥
・空振りは無駄

といった価値観が強化されがちです。
しかし自律型避難では、「空振り避難」こそが最善手になる場面が多くあります。


■⑤ 学校・行政が言いにくい本音

学校教育では、

・統一行動
・管理のしやすさ
・責任の明確化

が優先されます。
本音では、「自分で判断できる子に育ってほしい」と思っていても、制度上それを前面に出しにくい現実があります。


■⑥ 自律型避難に必要なのは「減点されない判断」

自律型避難で必要なのは、

・早く動く
・外れても戻る
・結果より判断を尊重する

姿勢です。
詰め込み教育で育った「減点恐怖」は、この判断を強く妨げます。


■⑦ 防災視点で見た教育の転換点

防災の観点では、教育に次の転換が必要です。

・答えを覚える → 考え続ける
・正解主義 → 生存主義
・減点評価 → 行動評価

これは知識を捨てることではなく、使い方を変えることです。


■⑧ 教育が変わると避難行動が変わる

詰め込みから脱し、

・自分で考える
・迷っても動く
・後悔しない

学びを経験した人ほど、災害時の初動が早くなります。
教育は、避難行動の土台です。


■まとめ|自律型避難と詰め込み教育は相性が悪い

詰め込み式の義務教育は、知識の定着には有効です。
しかし自律型避難という観点では、大きな弊害も生みます。

結論:
防災の観点では、詰め込み式の義務教育が生む「正解待ち・減点恐怖・指示依存」は、自律型避難を阻害する要因であり、教育の在り方そのものを見直す必要がある。

防災士として現場を見てきた中で、
正解を探さず、自分で決めて動けた人ほど、被害を避け、結果的に周囲を助ける側に回っていました。
自律型避難は、教育の延長線上にある行動です。

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