被災は長期戦。
この一言に、防災の核心があります。
災害は、揺れや水が引いた瞬間に終わりません。
そこから生活が始まり、そこで人は削られていきます。
■① 被災直後はアドレナリンで動ける
災害直後は、
・興奮
・緊張
・使命感
で、意外と動けます。
この時期は「何とかなる」と思いやすい段階です。
■② 3日目に疲れが噴き出す
3日目になると、
・睡眠不足
・空腹
・寒暖差
・体の痛み
が一気に表面化します。
ここで初めて「しんどい」が現実になります。
■③ 1週間で心が削られる
1週間を超えると、
・先が見えない
・情報が不安
・不快感が続く
ことで、心がじわじわ削られます。
ここで人間関係の摩擦も増え始めます。
■④ 2週間で判断力が落ちる
2週間になると、
・決めるのが面倒
・考える力が弱る
・選択肢を狭めたくなる
状態に入りやすいです。
判断力が落ちたまま、重要な決断を迫られます。
■⑤ 1か月で尊厳が壊れ始める
1か月を超えると、
・清潔を保てない
・着替えられない
・居場所がない
ことが慢性化します。
ここで壊れるのは体より先に尊厳です。
■⑥ 我慢できた人ほど壊れる構造
長期戦では、
・我慢強い人
・遠慮する人
・声を上げない人
ほど、支援からこぼれやすくなります。
我慢が続くほど、回復が遅れます。
■⑦ 「命に直結しない苦しさ」が最も厄介
壊れるポイントは、
・命に直結しない
・緊急性が低い
・我慢できてしまう
ものです。
しかしこれが、判断力と生活再建を確実に壊します。
■⑧ 長期戦を前提にした備えが必要
長期戦の備えとは、
・長く続けられる
・我慢し続けなくていい
・自分を整えられる
状態を作ることです。
ここが、次の段階の防災です。
■まとめ|被災の本番は「時間が経ってから」
被災は長期戦。
現場では、時間が経つほど苦しさが増します。
結論:
防災の観点では、3日目から始まる疲労、1週間で進む心の消耗、2週間で落ちる判断力、1か月で崩れる尊厳までを前提に備えることが、被害を減らす本当の防災である。
防災士として現場を見てきた中で、
助かった後に静かに崩れていく人が最も多かった。
防災は、時間に勝てる設計が必要です。

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