被災は長期戦。
このフェーズで人を静かに壊していくのが、判断疲労です。
危険なのは、
判断を間違えることではありません。
判断し続けなければならない状態そのものです。
■① 被災後は「決断の連続」になる
被災後に待っているのは、
・どこに行くか
・何を使うか
・申請するかしないか
・今動くか待つか
という小さな決断の連続です。
一つひとつは軽く見えても、積み重なると確実に消耗します。
■② 判断疲労は自覚しにくい
判断疲労の厄介な点は、
・自分では気づきにくい
・周囲から見えにくい
・怠けや弱さと誤解されやすい
ことです。
しかし実際には、脳の疲労が原因です。
■③ 防災士から見て多かった崩れ方
現場で多かったのは、
・決めるのが面倒になる
・後回しが増える
・重要な判断を避ける
という変化です。
能力が落ちたのではなく、疲れ切っていただけでした。
■④ 判断疲労は尊厳と直結する
判断ができなくなると、
・自分で選べない
・流される
・納得感がなくなる
状態に陥ります。
これは生活の問題であると同時に、尊厳の問題でもあります。
■⑤ 行政が前提にしている「判断できる人」
行政支援や制度は、
・申請する
・選択する
・期限を守る
ことを前提に設計されています。
判断疲労に陥った人ほど、この前提から外れていきます。
■⑥ 判断疲労を防ぐのは「事前の削減」
判断疲労への対策は、
・頑張ること
ではなく
・決断を減らすこと
です。
・選択肢を絞る
・基準を先に決める
・やらなくていいことを削る
これが、長期戦では最も効きます。
■⑦ 避難服は判断疲労を軽くする
避難服は、
・着替えるかどうか
・人前に出られるかどうか
という判断を不要にします。
・整っている
・迷わない
・考えなくていい
状態をつくることで、判断の回数を減らします。
■⑧ 判断を休ませることも防災
長期戦では、
・常に正しい判断
よりも
・判断を休ませる時間
が必要です。
これは甘えではなく、回復のための戦略です。
■まとめ|判断疲労を防ぐことが長期戦を生き抜く
被災という長期戦では、
判断力そのものが資源になります。
結論:
防災の観点では、判断疲労を防ぐことは「決断の質」を守るための重要な防災であり、決断を減らす設計こそが長期戦を生き抜く鍵となる。
防災士として現場を見てきた中で、
判断を減らせていた人ほど、重要な局面で正しい選択ができていました。
防災は、判断力を温存する設計がすべてです。

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